第24話 使われない倉庫
橘家が一軒家で、とても広くて、私たちは、とてもビックリした。
アパート暮らしの私たちとは、全く世界観の違う場所だったからだ。
「こっ、これ、本当に、明莉ちゃんたちの家なの?」
心夏は、自分との暮らしの違いに、疑問を持ったのか、オドオドとした、声で、明莉に聞いた。
「うん、私たちのママが、会社の社長で、パパが、副社長なの。
ほんとは、普通の暮らしがしたいんだけど、
"贅沢させてあげたいから"って、ママたちが、こんな家にしたんだよね。」
うん、"普通の暮らしがしたいんだけど"って、自慢に聞こえるのは、キノセイカナ?
まあ、いっか
「今日は、じゃあ、この家を探検しようか!
来た子達、みんな、1回は必ず迷子になったりするから。」
えっ?必ず?そんなに広いのか?
「それじゃあ、みんな、行くよ、着いてきてね。」
そこから、2時間にわたる探検が始まった。
~約2時間後~
「ここで最後、使われてないんだけど、倉庫、新しい大きい倉庫ができたからそれ以来、1回も使ってないんだよね。」
「えっ?じゃあ、全く、使ってないってこと?」
「うん、こうゆうときに、ちょっと来るだけで、最近は、全く使ってないんだ。」
「今後、使う予定とかは?」
「えっと、特にないかな?
でも、なんで、そんなこと聞くの?」
「あのね、ここを、私たちの、秘密基地的なとこにしてほしいとゆうか、ここが欲しいというか、ダメだよね。
ごめんね。」
私のその言葉を聞いたあと、橘姉妹は、話し合いを小さな声でし始めた。
「いいよ👌」
ん?今、なんて言った?"いいよ👌"って、言った気がするのは、私だけ?
「ほ、本当に、いいの?」
明莉は、顔を縦に振った。
「でも、その代わり、鈴や慶一と何で急に話すようになったか、教えてくれるんだったらね?」
えっ?そんなのいったら、任務がどうなるか、言ってしまえば、閻魔様からのお叱り、それと、鈴や慶一のあの世行きが起こるかもしれない。
「あっ、あのさあ、少し、考える時間をくれない?
言うの恥ずかしいから、鈴たちと、話をさせてほしいんだ。」
「うん、いいよ、じゃあ、今日から、3日以内に、話し合いを終わらせて、私たちに報告して。いい?」
「うん、じゃあ、よろしく」
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