第16話 お母さんの秘密

「どうしたの?顔をしかめて、もしかして、味が変だった?」

お母さんが私の顔を見て、聞いてきた。

「そんなことないよ、凄く美味しい。」

お母さんは、安心したのか、ニコニコしながら、ご飯を食べた。


~就寝前~

 私は、ベットでねっころがっていた。

なぜなら、寝ながらだと、よく考えることができるからだ。

(さっきの、記憶の女の人が私だとして、一緒にいた人たちの、どちらかが、鈴で、どちらかが、慶一ってことだよね。)

そんなことを考えていると、部屋のドアがノックされた。

「零夏、ちょっと話があるんだけど、いいかしら?」

お母さんだった。

「いいよ、入ってきて。」

お母さんは、真剣な顔をして、こちらに向かってきた。

「私ね、貴方の、零夏の正体、知ってるの。」

「えっ?今、なんて?」

「だから、あなたが、"人間じゃない"ってことを、知っているの。」

「なんで?引き取ってくれたときの記憶は、消されたんでしょ?

なのに、何で知ってるの?」

「この間、閻魔様がいらっしゃってね、そのときに、

[あなたには、零夏達の任務に、きょうりょくしてほしい。

だから、零夏の正体を知っておいてほしい。] 

って、言われて、その事を思い出すことができたんだよ。」

閻魔様は、何を考えていらっしゃるんだ?本来なら、人間には、この事を教えては、いけないのに。

「だからね、任務のことを教えてほしいってことが、1つ目の話。

2つ目の話は,,,,,」

「待って、今、1つ目のって、言った?」

「ええ、言ったわ。2つ言っておかないといけないことがあるの。

それじゃあ、2つ目、私は、人間じゃない。

ただ人間に化けただけの、妖怪。」

どうゆうこと?!

だから、すぐに私のことを、認めてくれたの?

私は、頭が絡まる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る