第13話 手掛かりその2

 「んで、こんな感じなんだけど、洋祐さん、分かる?」

洋祐さんにペンと紙を渡したあと、その人の特徴と性別?を、報告した。

「特徴は、それだけかな?」

「はい。

 どうかしましたか?」

 洋祐さんは、首をかしげながら、こう言った。

「もし、こいつが犯人なら、俺が生きていたときの最後の任務の時の担当がこいつだったような気がするんだ。」

 えっ?

それじゃあ、洋祐さんは、この人を知ってるの?

おじさんが駆け寄ってきた。

「あぁ、こいつなら、いつもここに来ていたよ。」

「なら、犯人がこいつの可能性があるんだな。」

 見ていただけの慶一がそう言った。

なんとなく、怒っているような気がした。

「でも、私たちの真の目的は、零夏の記憶を取り戻すこと、これは、とりあえず別の任務として、すすめよう。」

 私たちは、鈴の意見に同意した。

「そろそろ、閉館の時間だ。

  さあ、皆さん出てください。」

 

閉館と共に、私たちは、解散した。


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