第6話 慶一と鈴の正体[続]

二人で暮らしている?

「それって、どうゆう?」

謎すぎて、声に出してしまった。

「だから、私たちは、一緒にひとつ屋根のしたで、二人で暮らしてるんだって。」

鈴がそう答えた。

「あっそうなのね,,,,,

わかったありがとう。」

その場から、逃げ去るように、教室から出ようとしたら、昨日借りた幽霊歴史図書館の彼らの本が落ちてしまった。

「あっ,,,」

本を鈴に拾われてしまった。

「これ何?」

鋭い目付きで、鈴が見てくる。

「えっと、それは,,,,」

上手く誤魔化そうとしたそのとき、

「俺らを調べてたんだな。」

慶一がそう言った。

いつもの彼とは、全くの別人のような口調で、怒っているようだった。

「まぁでも、自分の正体知ってる人のこと、知りたくは、なるよね。」

今度は、鈴がそう言った。

彼女も、普段の彼女と真逆の性格のようだった。

「そう、私たちには、親の代わりに、過ごしてくれる人間がいない。

だから、それを閻魔のおっちゃんに言ったら、ミッションをクリアしたら、許してくれることになったんだ。」

鈴が、説明してくれた。

「そのミッションって?」

私は、二人に聞いてみた。

「お前にも関係あるから、話しておこうと思ってたんだ。

そのミッションは、1年間の間に、零夏、お前のなくなった記憶を、すべて思い出させることだ。」

慶一は、そう言った。

どうして、私の記憶は、すべてあるはず、ないのは、私がこの姿になる前の記憶だけなのに、

「お前がこの姿になる前の記憶は、重要なものが、沢山ある。

だから、それを取り戻さないと、この世界は、壊れてしまうんだ。」

そう、慶一は言ったあと、鈴と一緒に帰っていった。

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