第5話 慶一と鈴の正体

 私は、二人の本を持ち帰り、早速読んだ。

「まさか,,,そんなはずないじゃあ彼らは、いったい?」

彼らの本には、同じ日、同じ時間に、互いに殺した事が書いてあった。

なら、なぜ彼らは、人間界に普通に暮らしていられるんだ?

霊体が、人間界で過ごすためには条件が二つ、閻魔大王の許可をとり、親の代わりに一緒に過ごす人間が必要なのだ。

だか、彼らには、親がいなかったはず。

ならば、どうして,,,,,


~次の日~

「アッあのさぁ」

私は、慶一と鈴に話しかけた。

二人は、いつも一緒だ。

「何?」

 鈴が反応してくれたが、とがったような口調で、その反応は、冷たかった。

「二人ってさぁ,,,親が確かいなかったよね,,,」

「あっうん、でもなんで、そんなこと聞くの?」

 慶一が、今度は、反応した。

口調は、柔らかく、緩くなったゴムのような感じだった。

「いやぁ、そのぉ二人は、親がいないから、一人暮らししてるのかなぁって、思って。」

私が話したあと、二人は、少し話し合ってから、こう言った。

「ここじゃ、ヤバいから、放課後、ここに残っていてくれないか?」

慶一がそういった。

私は、コクリとうなずいた。


~放課後~

 私は、言われたとうりに、教室に残った。

慶一と鈴が来た。

「昼間のことなんだけど、オレらは、二人で、暮らしている。」

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