(8)
「大丈夫ですか?」
「は……はぁ……」
翌日の体調は最悪だった。
課長から、とりあえず、そこそこの金を巻き上げた。足が付かないように、今時、紙幣だ。
さぁ、これで美味い者でも食うか……となった時に、ようやく気付いた。
貧乏生活が長かったせいで、何が「美味いモノ」か、よく判らない。
結局、全国チェーンの居酒屋で暴飲暴食。
安酒を飲み過ぎたせいで、二日酔いだ。
とりあえず、請求していた「何故、『正義の味方』の金玉を『レスキュー隊』が握るようになったのか?」の経緯に関する資料を……えっ?
最初に書いてあったのは……俺が就職した年に、故郷で起きたアレだ。
復旧に数ヶ月かかったJR久留米駅近辺の壊滅事件。
陰謀論なのか?
「正義の味方」達は陰謀論に取り憑かれて……いや……。
俺の故郷で何度も起きた事だ。
それから導き出される結論は……。
ここから「正義の味方」の歴史が変ったのか?
「すいません、届けていただいた資料に名前が出て来る『正義の味方』に直接、話を伺いたい事が有るのですが……」
俺は、駄目元でそう訊いた。
『誰でしょうか?』
「コードネーム・
『既に死亡しています』
「コードネーム・
『既に死亡しています』
「コードネーム・
『何代目ですか?』
「へっ?」
『ああ、失礼。何年か前に3代目が死亡してから、そのコードネームを使用している者は居ません』
「あ……あの……二〇二X年のJR久留米駅の壊滅事件に関わった方で、今、生きている方は……その……」
あの事件の時には、
しかし、その
『ほぼ、全員が死亡か引退しています。死亡・引退理由の大半は「特殊武装法人」活動中の負傷によるものです』
い……いや……待て……。
ウチの会社の上部組織が手も足も出なかった連中だぞ……。
「本当の関東」の3大犯罪組織を全て倒し、「シン・日本首都」こと大阪府をウチの会社の上部組織の前身に当たる「獅子の党」の支配から「解放」し、犯罪組織と化した在日
「あ……あの……いわゆる
返ってきたのは予想して然るべきだった。
ウチの会社の「親会社」も、奴らと手を組めば……あるいは「正義の味方」に対抗出来るかも知れない。
しかし……手を組むには……。
「大半は、世界的テロ組織『
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