第2話 チュートリアル

チュートリアル?

なんだそれ?70人くらいまで減らすということは 

2 学年380人中310人○ぬということか

でも何が起こるんだ?

「はっマジで意味がわかんねー」

ギギギ

何かが動くような音が体育館に響いた

「なんだ?」 

シーン

「なんだ何も起こらねーじゃねーかビビらせやがって」

一人がそういった直後

パンッ

大きな音がなったと思ったらさっき喋ってたやつが

血を流して倒れていた

その後

ドドドッ

銃声の音がうるさくなっている

前の奴ら後ろの奴ら周りの奴らがどんどん倒れていっている

体育館内がパニック状態だ

スマホで助けを呼ぼうとしてもなぜか圏外

ドアから逃げようとしているやつもいるが

「ドアが開かない!?」 

ドアもなぜか開かないらしい

これ全てあの女がしたことなら本当に怖い

そうゆっくり考えていた直後

俺の足元に銃弾が飛んできた 

冷や汗をかいた

ぼーっとしている暇ではないことに今気がついた

逃げないと

「春真ーどこだー」

銃声の中で俺の名前を呼ぶ声がかすかに聞こえた

向こうだ俺は声が聞こえる方にいちもくさんに走った

そしてたどり着いた

そこには美優香が横たわっている姿があった

優人が美優香を持っていた

「最後にお前に会いたがってたぞ」

絶望により声もでなかった

その場で立ちすくんだまま美優香を見下ろしていた

「は…る……く…」 

「美優香!」

俺はいちもくさんに美優香に近づいた

「はる…くん」

いつもとは違うかぼそい声だった

美優香の体がどんどん冷たくなっていく

「美優香…」

「はるくん…わた…しね…はるくんのことが…好きだよ」

「美優香俺も、俺も美優香のことが好きだった」 

なぜ好きといったのだろうでもなんとなくそれで美優香が救われる気がした

「えへへ…うれ…しぃ…………」

そこで美優香は倒れてしまった

俺はただただ泣いていた

まだ銃声は響いている

「優人絶対に美優香のかたきを討とうな」

優人は泣きながら言った

「おう、あたりまえ………」

なんだ?と思い優人を見ると

優人の頭から血がでていた

涙でぼやけるが優人が冷たくなっていく感覚はあった

俺はもうだめだと思った

「もういっそのこと俺も殺してくれ」

絶望のあまり声にもならない声で言った

ピーンポーンパーンポーン♪

「はぁーい♡みんなだいじょーふ?70人にするはずが

 みんながすぐ○ぬから50人くらいになっちゃたじゃない」

俺は心の底から神を恨みあの女を恨んだ

こんな時に神は俺を見放す

あの女のように俺をあざ笑うかのように

「まぁいっか♡とりあえずチュートリアルクリアしたみんなおつかれさま〜♡

 あなた達には今から本当の死獄ゲームをしてもらいまーす

 せいぜいもがき苦しんで私を楽しませてねー♡

 それじゃぁ地下でまってるから バァーイ♡」

放送が終わった

周りをみると380人くらいいた体育館がたった50人ほどの少ない人数になっていた

そして床は全て赤色に染まっていた

生き残った人はほとんどが絶望し少人数が喜んでいた

俺は2人の死体を見た

絶望の顔だった

周りどこの死体を見てもそんな顔でやすらかではなかった 

そういえば地下と言っていたがどこにあるのだろうか

そう考えていると

ギギギ

またどこかが動くような音がした

これには全員が驚いた

体育館の床だったところが蓋のように開いていっている

おそるおそる中を見ると下につながる階段がある 

他のひとは誰が行くのかを待っている様子だった

俺の歩みが踏み出した

俺の心はまだ燃え尽きてはいない

あの女に復讐をするそれだけを思い

階段をおりた

「絶対に許さない」


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死獄ゲーム @Raru0309

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