歴史

1 前身


 1920年の結党から1933年の政権獲得まで闘争時代は、反対政党に対する武闘組織として突撃隊 (SA) があった。


 党首アドルフ・ヒトラー個人のボディーガード集団としては1923年3月に「司令部護衛隊(Stabswache)」が創設されたのが最初である。


 この組織は1923年5月に「アドルフ・ヒトラー特攻隊 (Stoßtrupp Adolf Hitler)」に改組。


 衝撃隊の隊員数は200名ほどであり、隊長は突撃隊員ユリウス・シュレック退役大尉とナチ党財務担当ヨーゼフ・ベルヒトルト退役少尉の二人で務めていた。


 ミュンヘン一揆(ナチス党によるクーデター未遂事件)の際、「アドルフ・ヒトラー衝撃隊」は、警官隊の銃撃で転倒したヒトラーを文字通り盾となってかばい、5名の隊員が代わりに警官の銃撃を受けて死亡。


 ウルリヒ・グラーフもヒトラー衝撃隊の隊員としてヒトラーをかばい、重傷を負った人物である。


 この時彼らの血で染まった党旗が残されたが、ヒトラーは彼らの功績を忘れず、のちにニュルンベルク党大会で突撃隊や親衛隊の部隊にこの「血染めの党旗(ドイツ語版)」に触れさせて忠誠を誓わせる儀式を行っている。


 ミュンヘン一揆の失敗でナチ党も突撃隊もヒトラー衝撃隊も強制的に解散。


 これはヒトラーなどがクーデター首謀者だった為に投獄されていたのでやむを得ない状況だった。

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