第94話旧貴族とのあつれき
モードレッドの街を取り戻し、一週間が過ぎようとしていた。
モードレッドの街の管理を王国から委任された僕はまず連絡係に天狼族のベンを任命した。彼は韋駄天の異名を持つ騎馬の名手で適任だと思われる。
この街の駐在武官としてアダーラとクロスを任命した。どうやら二人は僕たちが夢幻迷宮を攻略している間に仲良くなっていたようだ。
演劇などの趣味が共通してたようだ。そう言えば、アダーラはときどき舞台女優じみた言い回しをするときがあるな。
アダーラとクロスの主な役割は幻影城の女城主リリムこと母さんとアルタイル騎士団のパイプ役兼街の治安維持だ。
腕に自信のある彼女らなら、まかせて安心だ。
そしてリリムは僕たちアルタイル騎士団に幻影城の売り上げの1パーセントを資金提供してくれると約束してくれた。
1パーセントとはいえ、それはかなりの金額だ。
その代わりになにか王国政府にいいたいことがあれば、モードレッド伯爵たる僕が代弁することになる。
僕はこれを期に財務大臣のエルナトに騎士団への給付されている資金の停止を申請した。
「まあ、あまり余裕のない王国にはありがたい話ではありますな」
と言って、受理してくれた。
「ですが、前もいいましたがあなた方をよく思わぬ連中が王国から離反しようとしているのではないかと考えるのも事実です。まったく今は内輪揉めなどはやめて欲しいのですがね」
と彼はつけ足した。
どうやら生き残りの貴族たちに僕たちの活躍をよく思わない連中が増えてきているようだ。まったく自分たちは働かないで人の功績を妬むなんて、やってられないや。
今は適当にあしらうしかないか。
事務的な仕事を終えた僕は時間ができたのでロイド邸にある救護院を訪ねた。
護衛にウェズンをともなう。
救護院にいくと急な訪問にかかわらず、ルイザさんが温かく出迎えてくれた。
ギューと僕を抱きしめる。
ルイザさんの巨乳があったかくて柔らかくて気持ちいいな。
肌のぬくもりを感じるとむくむくと性欲が増してくる。
それを察してかルイザさんは僕の手をひき、あの地下室に案内してくれた。
ウェズンは子供たちのためにピアノをひいている。彼女のピアノの腕前はプロ並みだ。前の世界ではピアニストになりたかったといっていた。アルタイル邸ではよくイザールと競演している。
あの地下室はかなり様変わりしていた。
ところどころに花がかざられ、いい匂いがする。天井の四隅にはられた魔法の呪符のおかげで室内は快適だ。これは天狼族がよくつかっていたものをわけてもらったという。
ロボとルイザさんは白兎亭で飲み友だちになっていたようだ。
花柄のデザインのベッドはふかふかで心地よい。これはガヴェインの街の職人がつくったものだという。
僕たちは服を脱ぎ捨て、抱き合いながらベッドにた折れ込む。
唇をかさねて、舌をからめて、唾液を飲みあう。すでに魔獣マンドラゴラを
ウロボロスで快楽指数を千倍にして、淫魔インキュバスで持久力は格段にあがるのだ。
これで愛しあう時間をたっぷりと確保できる。
僕たちはお互いの体を隅々までていねいになめあう。僕の唾液を摂取してすでに何回かルイザさんは絶頂にたっしている。
豊かな体を快感にふるわせている。
「ハアハアハアッ……」
と吐息も荒い。
僕はすでに鉄火のように熱くなったものをルイザさんの肉体の中に挿入する。じわじわとしめあげられる感覚が心地よい。
「くっ……いっちゃっう」
入れただけなのにビクッと豊満な体をルイザさんはけいれんさせた。
「帰ってきて、ありがとう。いつもいつも心配なんだよ、帰ってこなかったらどうしようって……」
ルイザさんは言い、何度も体をおおきくそらせる。その度にいっているようだ。
ルイザさんは半目でアへ顔になっている。
その顔もかわいらしい。
「わ、私は貴族になるよりも騎士様が生きて帰ってきてくれるほうがうれしいの……アンアンッアハッ…気持ちいいわ……」
そう言い、ルイザさんは僕の背中を強くだき、両足で僕の腰をぐっと挟み込む。
さらに下半身がしめつけられ、最高の感触だ。
ルイザさんのいるところが僕の帰るところでもある。ルイザさんは僕の童貞を捧げた相手なので特別な思い入れがある。
彼女は大事なハーレムの一人なのだ。
だからどんなに困難なことがあっても必ず彼女のもとに帰ってきたい。
何度も何度も腰をルイザさんの体の奥底にうちつけるとそのつど、彼女はまた背中をおおきくそらせる。
「イクイクッ……騎士様も気持ちよくなって……」
ルイザさんは懇願するように僕にキスをする。
ちょうど僕もがまんの限界に近づいてきていたので、射精することにした。
淫魔インキュバスの
「い、いくよ」
僕は言い、乱暴にルイザさんの豊かなおっぱいを鷲づかみにする。この指の間に柔らかな肉が食い込むのがいいんだよな。
「う、うん。きてちょうだい」
さらに懇願されたので僕はルイザさんの肉体のもっとも奥の方に目一杯、射精した。
ドクドクと流れる度に頭がぼんやりする快感が下半身から脳にかけめぐる。
「アッ……騎士様の熱いのが体の中で暴れて気持ちいいよ……」
ルイザさんは強く強く僕の背中を抱きしめ、流し込む腰を両足で固定する。
僕は最後の一滴までルイザさんの深いところに流し込む。
あー気持ちいい。
千倍の快楽は何度もやっているが今回もたまらないや。
事後に僕たちは抱き合いながら、ゆっくりとした時間をすごす。
ルイザさんが用意した冷たい果実水を飲み、ドライフルーツをお互い食べさせあう。
その後、僕たちはお風呂に入った。
このお風呂もガヴェインの街の職人たちが改築してくれたものだ。
それほど広くはないがお風呂があるのはいいものだ。
入浴を習慣にすることによって救護院の子供たちは病気になりにくくなり、病人や怪我人はなおりもはやくなったという。
やっぱり清潔にすることはいいことだ。
その風呂場でルイザさんはその豊満な体を使って僕の体をていねいに洗ってくれた。
お風呂でルイザさんの巨乳に挟まれた僕のものは二度目だというのにまた、たっぷりと射精してしまった。
ルイザさんは胸に出された白い粘液を手ですくい、飲み込む。
「騎士様のこれ、おいしいのよね」
ペロッとしたなめずりする。
ルイザさんに体を洗って、ついでにまた抜いてもらい、さらに髪の毛も切ってもらった。
このハサミもカミソリもガヴェインの街産のもので、切れ味抜群だ。それに使い心地もいいようだ。
身も心もスッキリした僕はこの後、救護院でのんびりとスローライフを送ろうと思っていたが、ウェズンがら来客を告げられた。
その来客者はケント伯爵といった。
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