第55話シーサペント男爵夫人

リオネル王女への報告を終えた僕たちはアルタイル邸で休むことにした。

久しぶりの我が家だ。

そう、ここはもう僕たちの家なのだ。

帰る場所なのだ。

僕たちが留守の間、掃除なんかはルイザさんやハンナさん、救護院の子供たちがやってくれていたので感謝しかない。

やはり自分のベッドで寝るのは違うな。夜営なんかで簡易ベッドで寝るのとは訳が違う。戦場でベッドがあるだけでも本当はありがたいんだけどね。


僕がベッドで眠っていると下着姿の麗華がもぐりこんできた。

自室があるのに彼女は僕の隣で眠る。意外と寂しがり屋なのかもしれない。

仕方ないな。

僕は麗華のJカップおっぱいに顔を埋めて眠る。

麗華は僕の頭を胸におしつけてねむる。

息苦しいけど温かくて気持ちいいや。

今日はエッチなことはやめておこう。

体の疲労をとる方が先決だ。


翌朝、起きると麗華は窓から外を見ていた。

後ろ姿も絵になるな。

お尻は大きくてそれでいてプリンと張りがある。

まさに神々がつくりたもうた傑作だ。

「起きたのね」

麗華は言う。

朝起きたら麗華がいるなんて本当に異世界に来て良かった。

不便なことはいろいろとあるけどね。


着替えをした僕たちは一階の食堂に向かう。

すでに雪とイザールが朝食を食べている。

アルファルドさんが僕たちに朝食を用意してくれる。

目玉焼きにソーセージにトースト。バターはジャージ村産のものだ。

コーヒーは僕の好きな甘めものだ。

ヨーク村でとれた蜂蜜をたっぷりといれてもらう。

アルファルドさんも実はケイの街やガラハットの街を解放した功績により、男爵夫人の爵位を与えられる予定であったがそれを固辞していた。彼女の言い分ではアルタイル邸でのメイドが一番の名誉だとうことであった。

そう言ってくれるのは正直、かなりうれしい。


昼から麗華は王宮で百鬼軍の新しい編成について瑞白元帥らと話あうとのことであった。

雪はエウリュアレの魔女屋敷で魔書グリモワールを読ませてもらうらしい。


僕とイザールは救護院となっているロイド邸に向かうことにした。

その前にハンナさんの白兎亭に立ち寄る。

そこでハンナさんにあることを頼もうと思う。

「やあ、こんにちは。騎士さま」

ハンナさんは僕たちにレモン果汁のソーダをだしてくれた。この強い炭酸がいいんだよな。

「これを使って何か料理をつくってほしいのです」

僕は革袋いっぱいのチコの実をテーブルにおく。

「こいつはあれだろ、チコの実だろ」

一つつまみ、コリコリと食べる。

「王国ではあまり食べないと聞いたのですが」

僕は言う。

「そうだね、食べられるってのは知ってるけど料理にはあんまり使わないね。そういや、ベラ教の人たちは食べてはいけないものっていってたね」

ハンナは言う。

どうやら七柱の女神の一柱である大地母神ベラの教えでは食べてはいけないものに入っているらしい。

精力増強がいけないのかな。

禁欲は宗教の教えによくあるからな。

「これはね、ある効果があるんですよ」

僕はその効果をハンナさんにこっそりと耳うちする。

ここには僕とイザールとハンナさんしかいないが、あんまり大きな声で言いたくない。


「なるほどね。そりゃ、ベラ教の人たちがいやがりそうだね。まあ、私は信心深いほうじゃないから別にいいけどね。それにそういうの抜きで食材としてみてもおもしろそうだし、いくつか料理をつくってあげるよ」

ハンナさんは言った。

夕方ぐらいにはいろいろ用意するからまたおいでとハンナさんは僕たちに言った。


ハンナさんの白兎亭を後にした僕たちは救護院に向かう。僕たちを乗せたオリオンは王都の街をかける。

目にはいる露店などの品揃えも前よりは増えてきている。

道を歩く人たちの顔にも笑顔が見られるようになってきた。

それでも取り戻した街はまだ二つだ。

これからも頑張らないと。

そうこうしていると救護院に着いた。

オリオンを馬小屋にいれ、僕たちはロイド邸に入る。


イザールは子供たちにせがまれ、歌を一緒に歌うために広間に向かった。

僕はちょうど掃除をしていたルイザさんを見つけたので、声をかけた。

「あら、騎士さま。さっそく会いに来てくれたんだね」

ルイザさんは嬉しそうにその派手な顔に笑顔を浮かべた。

「あ、あの………二人っきりになれるところはありますか?」

僕はき訊く。

「ああ、あるよ。地下室があいてるよ。そこなら外に音も漏れないし、ちょうどいいと思うわね」

ルイザさんは言うと僕の手をつかみ、さっそくその地下室にむかう。

さすがルイザさん、話が早い。


その地下室はけっこうな広さだったが、ベッドとちいさなテーブルしかない質素なスペースだった。

地下室なので薄暗く、テーブルに置いたランタンだけが光源であった。

淡い光に照らされるルイザさんの顔もなかなかきれいだ。

「あの……もしかしてルイザさんにもメドゥーサの紋章がありますか?」

僕は訊く。

「ああ、あるよ。夜の虹を編む者のたしなみだね」

ルイザさんは髪をかきあげる。

首の後ろにその淫紋が刻まれていた。

これがあるということはウロボロスの効果も期待できるな。


僕は後ろから抱きつき、ルイザさんの柔らかな巨乳を揉む。うーん、この後ろから抱きしめる肉のやわらかさはたまらん。

「うんっ……」

僕に揉まれながらも器用にルイザさんは服を脱ぐ。僕も急いで服を脱ぐ。

僕たちはその粗末なベッドに倒れ込む。


ルイザさんはその舌で僕の体中を丁寧になめていく。うはっ、これは気持ちいい。ぞくぞくとする快感だ。

「あたしなんかを男爵爵夫人にしてくれたお礼だよ。こんなんじゃ、たりないけどね」

そう言い、僕のすでに固くなったものをくわえる。

さすがルイザさんだ。その舌と口の技は素晴らしいの一言につきる。

「と、当然のことですよ。ルイザさんは僕たちの帰るところを、ま、守っていてくれたのですから」

ううっ、駄目だ。その舌の刺激に耐えることができない。

僕はルイザさんの顔をつかむとその赤い口いっぱいに射精した。

どくどくと流し込む度に快感が全身をおそう。

「ぷはっ、よく出るね」

喉をならして僕がだしたものをルイザさんは飲み込む。

「ひゃれ、おかしいよ。飲んだだけなのに気持ちいい」

ルイザさんは顔を赤くする。

すでに魔獣マンドラゴラをセットしている。

僕の体液は女性を快楽に導く。


「ルイザさんも僕の大事な人ですからね。十分気持ちよくなってほしいんですよ」

そう言い、僕はまだまだ固いままの自身の分身をルイザさんの肉の内側にいれる。

何度も体をあわせたが、この感覚はあきることはない。

僕はウロボロスの快楽指数を千倍にする。

そしてリズミカルに腰を動かす。


「ひゃ、なにこれ。ひ、ひ、気持ちよすぎる」

僕のものが子宮の奥にあたる度にルイザさんは悲鳴のようなあえぎ声をあげる。

通常の千倍だからね。

気持ちいいよね。

これが僕のルイザさんへのお礼だよ。


「ら、らめらよ。こんなに気持ちいいなんて。もう、騎士さまから離れられなくなるよ」

ルイザさんは涙を流しながら何度も気持ちいいと叫ぶ。


「い、いいんですよ。ルイザさんも僕のハーレムの一人なんですから」

僕はそう言い、ルイザさんの子宮めがけて、さらに射精する。

これまたっぷりとでた。

はー気持ちいいや。

快楽が全身をつつむ。

僕はゼエゼエと肩で息をする。

ルイザさんの下半身の肉の谷間から僕が流し込んだものがあふれている。


「ふはぁ、騎士さまのでいっぱいになって幸せだよ」

ルイザさんは体をけいれんさせながら言う。

よほど気持ち良かったのだろう。


僕は彼女の首筋を見る。

メドゥーサの紋章が変化した。

それは船に絡みつく大蛇であった。

たしか海の魔物シーサペントだ。


ルイザさんはこの日より、シーサペント男爵夫人と名乗ることになる。

もちろん名付け親は僕だ。

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