アスマイト・ダンジョン！

第3話 「ブランルと白魔法！」

事件から2カ月、ヒデオの研修が始まった。

彼は、大きな違いがはっきりと分かる体質を作り上げ、技術も向上しています。

いつものようにトレーニングを続けるが、突然、思いもよらない人物が現れた。

ラリッサだ。

2ヵ月ぶりに任務から帰ってきた。

その姿を見るや否や、抱きついてキスをする。照れくさそうに、しかし嬉しそうに、ヒデオは顔を真っ赤にしていた。

しかし、別の敵が現れ、ヒデオのお腹が鳴って、二人で笑い出した。

二人はカフェテリアに行き、食事をした。彼の料理はシーフードで、彼女の料理はシンプルなサラダだった。

ヒデオは30杯くらい食べたが、ラリッサは2杯しかサラダを食べなかった。

お腹がいっぱいになり、昼食のお礼を言い、図書館の隣にあるガスマイの格闘室に行ったそうです。

しかし、ラリッサはその中でも高名な魔道士であるため、特別な部屋へと向かった。

その部屋は巨大で、細部にまで金を使った巨大な像があったのですが、古いもので、200年以上前のものらしいのですが、今日までそのまま残っています。

「ラヤ......あの像の人物は誰だ？」師匠との戦いに向けて集中しながら、ヒデオは問いかける。

「この像は、何世代も前から、この人物は我々の世界を設立し、シヒを作成した人物であるっ――――」

それを遮るように、ヒデオは微笑みながら彼女を見つめる。

「実はブランル語では、世界とシヒを創った人は、実は創ったのではなく、世界を破壊して、白魔術で、300年以上生きてきた世界を再現したと書かれています」

彼女は戸惑いながら尋ねた。

「お…お…おまっ…お前は……ブランルの言葉を知っているのか！？"」

「はい、この時期に習い、呪文も覚えました」と答えた。

ラリッサは自分でも信じられない思いで、魔法「ウォーターバード！」を召喚して戦いを始めることにした「オブスキュア・スパイア！」。

しかし、ヒデオは白魔術によって、呼びかけの言葉を発することなくバリアを作り出した。

ヒデオがバリアを作ったのは、ほんの一瞬のことだった。

その直後、彼は同じく白魔法に属する別の魔法を使い、またもや召喚を必要としなかった。

鎖でつながれた不死鳥が空中に現れ、ラリッサに向かっていった。

ラリッサはそれでも身を守ろうとしたが、その衝撃で少し苦しんでいた。

ヒデオのような人間が、この魔法とブランル語そのものを操ることが可能なのか、彼女はまだ理解していない。

二人は図書館の庭に座って顔を見合わせた。

一方は微笑むヒデオ、もう一方は緊張するラリッサである。

「ブランルを教えてほしいか」と聞くと、彼女は緊張しながらも「はい」とうなずき、しかし、彼は拒否した。

そして、「自分で文章を考えなさい、口に出してはいけませんよ」と言った。

彼女は一人で文章を考え始めた。

その瞬間、彼の額にシンボルが浮かび上がった。

それは太陽でも月でもない、ブランル自身のシンボルであった。

マークが出るやいなや、「ヒデオが好きだ、一目惚れした、会うだけで幸せな気分になる。年齢も人種も関係なく、一緒に人生を歩みたい。そうですね？」と言い出した。

「ど…ど…どうして……知ってるんですか！？でも……そうです！正解です！」

彼女は顔を真っ赤にして、手の指針を上下に動かして、恥ずかしそうに言った。

「白魔法にはエンチャントがあるが、エンチャントなしでも可能だ 。しかし、俺が読んだ限りでは、エンチャントを使わないマジックは、やり方を知っている人が少ないというか、生まれつきの人しかできないので、あまりお勧めしません。やりたいことを考えて、その通りにマジックが動くだけなんですけどね。例えば、今俺は『リーディング』という力を使いました。この力は、他の人が何を考えているか、どんな夢を見ているかを読み取ることができるものだ。だから、あなたが何を考えているのかがわかったの」

ヒデオが話し終わると、彼女は少し困ったように下を向き、「このガキ！」と言いながら、ヒデオを吹っ飛ばした。

テレポートの魔法で戻ってきた彼は、ラリッサを無視し始め、イエス、イエス、イエスと答えるだけだったが、それでも彼女はその違いに気づかず、何事もなかったかのように彼と話し続けるのだった。

彼女が話しに気を取られている間に本を取りに行ったのだが、ヒデオは自分の存在を隠していたため、ラリッサは彼がいなくなったことに気づかなかった。

いろいろあって本を取りに行ったにもかかわらず、帰ってきてみると、やはり恥ずかしそうに体を左右に揺らしながら独り言を言っている。

彼は座って本を読み始めた。

彼が読んでいると、人々がラリッサに角度をつけ始めた、その時彼女はあちこちを見て、さらに恥ずかしくなったのだ。

その時、彼女はヒデオを見て、独り言を言い始めた。

「ヒデオ！！なんで何も言わないんだ！！」

また無視されるだけだった。

完全にイラッときて、またコメントした。

「ヒデオすぐ教えてあげよう」-彼は指を鳴らしながらそう言った。

その瞬間、2人は彼の記憶の中に入り込み、ラリッサに圧倒された。

2人は記憶の中の両者を、あたかもクローンのように見ているが、実はクローンではなく、彼の記憶の投影である。

過去は変えられない、何が起こったかを見るだけだ。

この力は「記憶」と呼ばれるもので、自分の記憶に入り込み、過去の出来事を好きなように見直すことができる 力である。

彼女は彼の記憶の一部始終を見て、もう1度見せてほしいと頼んだ。

彼は、彼女の要求を拒否することにして、ヒデオがこのような態度をとったのは 自分のミスだから油断するなと言った。

彼女は口を尖らせ、無邪気な顔で切り返しを試みたが、結果はダメだった。

そのことに気づかない彼女に業を煮やしたヒデオは、新たな魔法で彼女を異次元に閉じ込めることにした。

その魔法とは、「ディメンションゾーン」という彼のオリジナル魔法である。

混乱した彼女はあちこちを探したが、見えたものは何もなかった。

地獄そのもののような暗さでした。

彼女は魔法を使って少しでも明晰さを取り戻そうとしたが、ラリッサのいる場所では魔法が効かない。

その後、自分が作った次元の中に現れた彼は、彼女が泣きながら自分を見つめているのを見た。

「な…なぜヒデオなんだ！」ラリッサは涙ながらに尋ねた。

「何もしてないのにいつも殴るからだ」と述べている。

「でっ…でもそれは私の一部で、私のせいではありません……」と返事をしたが、涙は拭いても拭いても落ちない。

「君はバカだ、ラヤ！自分をコントロールする方法をよくご存じですね。父に見られなくてよかったな、もし見られたらどうなるかよくわかるな？」

実は、ヒデオは彼女を心配しているが、それを認めたくないのだ。

ラリッサが自分の過ちを認めたくないのと同じように。

「いっ…言わないでください！」と泣きながら聞いた。

「俺に言われたくないなら、言いたいことを全部言いなさい。なぜこんなことをするのか」とヒデオは真剣なまなざしで言った。

彼女は恥ずかしさで顔を真っ赤にして下を向いていた。

「だって…すっ…き！」

「え…？はっきり言えよ! 何も聞こえないよ！」ヒデオは照れくさそうに言った。

彼女は緊張と恥ずかしさで、顔を真っ赤にして涙を流しながら、彼を見て叫びました。

「なぜなら…あなたを愛しているから！」

ヒデオは、次元に響くような声で笑い始めた。

緊張していたラリッサは、恥ずかしがり屋から激高した。

「このガキ！」

いきなりキスをされ、彼女は無言で、目に涙を浮かべながら、落ち着き払ってキスをさせた。

しばらくして、ヒデオは指を鳴らして二人がいた場所に戻った。

ラリッサが顔を上げると、ヒデオが彼女の胸に手をやっていた。彼女は再び赤くなり、彼を殴り、再び彼を飛ばした。

「こ…こっ…この餓鬼め！！！」

その後、彼は戻ってきて彼女に謝り、そうして身をかがめた。

彼女は微笑みながら彼に歩み寄り、今度は自分が彼にキスをした。

しかし、口ではなく、額にだった。

口には恥ずかしくてキスできないからだ。

その時のキスは、緊張している彼女を落ち着かせるためのものだった。

しかし同時に、彼女が自分から宣言したことに驚きを覚えた。

2人はガスマイのそばで一夜を過ごすことにした。

部屋に着くと、彼の部屋には何百冊もの本が散乱していることに気づき、「どうして図書館の本棚に本が戻ってこないのだろう」と不思議に思った。

不思議に思うや否や、彼は彼女の顔を見て説明した。

「白魔法のおかげで、この本がある。その力を操る者は、存在するすべての魔法を思い通りに操ることができる。つまり、自分の意思に従って操ること。ただし、同じものを黒魔法に使うと、白魔法では使用者が封印される」

「独自の生命を持つように？」ラリッサは質問された。

「はい、その通りです。魔法自体には命があるのですが、それを使うためにシヒが徐々に消費されていく、つまり巨大なシヒを持つユーザーしか使えない魔法なんです」

「ヒデオはどれくらいシヒを持っているのですか？」彼女は、彼がどれくらい持っているのか、そして魔法についてもっと知りたいと思った。

「俺？寝るとすぐ再生するシヒを持っている。なぜそうなるのかはまだよくわからないが、すべてを取り戻せることは確かだ」と、まだ答えに窮している。

ラリッサは、このままそこにいて、彼が持っている本を全部読んでしまいたいと思うほど、本に夢中になっていたが、大きな問題にもぶつかった。

その問題というのは、少なくとも1カ月間、あまり寝ないでずっと本を読んでいなければならないことだったんですね。

その時、ヒデオが彼女を見て、「本のことをもっと知りたいか」と聞くと、彼女は「はい」と答えた。

彼は彼女のところに行き、額に指を当てて『書け』と言った。

その魔法は人の脳に知りたい情報を記録するものだが、彼はブランルのことを馬鹿にはしていなかった。

白魔術の情報を与えただけで、その中で、情報を封印し、その封印が一時的に解けるのは、彼女にとって大切な人を守るためだという。

白魔法のほかに、白魔法そのものよりも強力な魔法がある。

この魔法は「創造魔法」と呼ばれ、神をも倒すことができる魔法なのですが、天才であるヒデオ自身ですらまだ使うことができず、使えるようになるにはアスミートの課題をクリアする必要があります。

その間に彼は眠ってしまい、彼女は彼に毛布をかけ、彼が気づかないうちに口づけをした。キスを終えると、彼女は彼の隣に寝転んで、その神聖な顔を見ながら、「自分の命をかけてでも彼を守る」と言い始めた。