乙坂瑠花は考える

 ——乙坂瑠花——

 

 

 この話は乙坂姉妹の姉、乙坂瑠花が自分の部屋に戻った時の物語である。

 

 

 私、乙坂瑠花は部屋に戻るや否やベットに横になった。

 このベットもここに来て数回しか寝ていないほぼ新品同様のベットだ。

 

 私の部屋は至ってシンプルだ。

 ベットの上にはペンギンのぬいぐるみがあり、机には前の学校からある数冊の参考書がある。

 だが、このシンプルな部屋の中には至って……普通の様子ではない女子高生がいたのである。

 

「…………はァァァ」

 

 ベットに横になり、枕に向かって私は一つため息をついた。

 

「………なんなの?この感情……」

 

 ……なんなんだろうこの感情、

 こんな感情十七年間生きてきて初めて……。

 

「……好きなのかな…………ッッッ」

 

 この言葉を言った瞬間私は、謎の羞恥心が後から追いかけてきた。多分だけど今私の顔は真っ赤だ。

 

「…………今のなし!今のなし!忘れろ!忘れろ!」

 

 バシバシと枕を叩きながら必死に誰に言ったのか分かりもしない言葉を私はもみ消そうとした。


「………慎也、なんなの?あの発言……」

 

 そもそもここに来た理由を私は思い出した。

「……冗談だからな、瑠花、あんまり真に受けないでくれくれ」

 この慎也の発言だ。

 告白に冗談も何もあるの?

 テンパったと言っても、普通、告白する?

 実は、慎也私の事好きだったりして……

 

「……って、何普通に考察してるのよぉ」

 

 私は枕を壁に投げつけた。

 全く……キャラ崩壊もいいとこだ。

 私のクール(?)キャラの片鱗が破壊するところだった。

 あーもうわかったよ!

 もうこの感情は……

 

「……好きぃぃぃぃぃぃぃぃ」

 

 結局、本日の結果——乙坂瑠花は萩原慎也のことが好き——








 

 

 こんにちは三上蒼太です。

 短くなりました。

 すみません。キャラ崩壊は大目に見ましょう。大目に見ましょうね!


 

 甘々の話が書きたい今日この頃……。

 明日はしっかり話を進めようお思います!

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