第479話 🏈KAZUDONAさんのイングランド飯

本日はKAZUDONAさんの『プールにわかめ?夢は見るものじゃない、叶えるものだ! ~自分の人生は普通だと思…』からイングランドのお家ご飯をお借りしました。


【第15話 体調管理の大切さ・クリティカルな料理etc.】



(申し訳ありません。紙面の都合で大きくカットさせて戴きました。本作をご覧ください)

https://kakuyomu.jp/works/16817330662035769671/episodes/16817330662489923924

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 僕はこのホームゲームの試合で後半途中に足を攣つりました。まあふくらはぎの痙攣ですよ。あれは筋組織内のアミノ酸などの栄養素が不足して起こります。今迄、たかが1試合で足を攣るなんてことはなかったです。運動量も普通に10㎞以上は当たり前、攻撃の際はトップまで、守備の時は最終ラインまで戻るくらい、ボールのあるところには必ず顔を出せていました。スタミナが切れるよりも先に足が攣るとか、普通ないです。と思っています。




 僕はこの頃までずっとホストファミリーの出す英国の料理を食べていました。試合前は特に、小さい体にカロリーを蓄える必要があるので、大量に食べます。でも向こうの料理は超お世辞にも美味いとは言えない、いやマズイ。肉は固く、野菜は茹で過ぎ、主食は油ギッシュなポテトです。基本芋です。茹でるか、マッシュか、フライの三択。マクドのポテトの方がどれだけ美味いか(笑) っていうレベルです。栄養が偏って、その結果足を攣りました。




 これは改善しないといけない。なので試合前は他国の米が主食のレストランに行って、試合前にも軽く口にできる様なものをアジア系の料理店に頼んでいました。行きつけはタイ料理店でした。イタリアンもまだマシ。インドや中華も、韓国に日本料理もありましたが、タイ料理にハマりました。野菜も多く、辛さなど健康にいいメニューが多かったですね。今ではタイカレー、自分で作れますよ(笑) TwitterフォローしてDM頂けたら教えます。簡単ですから。そして日本料理店におにぎりセットを頼んで、試合前日にホームの時は届けて貰っていました。御陰で足を攣るということは減りました。


 でも普段の食事から改善する必要がある。なので、ホストファミリーの晩飯は僕が作ってました。まあ喜んでもらえたし、オバハンは家事の手間が減ってよかったと思います。ですが、それまでかなりのエグい料理を食わされましたよw 折角なので英国の料理事情について説明しましょうか。


 基本的にマズイと言われていますよね、イギリス料理のレストランを日本で見たことがある人はまずいないでしょう。飲み屋、ブリティッシュパブとかは違いますよ。純粋なレストランです。多分いないと思います。あったとしても、日本人向けにかなり味の改良がされているはずです。


 ぶっちゃけ食べられないことはないです。僕は貧乏だったので、基本何でも好きで食べます。でもネギと玉ねぎだけは食べれません。こういうのは生理的なものなのでどうしようもないですけどね。だから最初ホストの夕食を出された時も、「いや、普通に食えるやん?」って思いましたから。後でノートに写真載せときますね。


https://kakuyomu.jp/users/kazudonafinal10/news/16817330662490479256


 ですがほぼ毎日同じ様な芋かパンメニュー、飽きます。それが1週間、2週間、1か月、3か月と続くと、徐々にボディブローの様に効いてきますw お腹が膨れても味覚が満足しないんです。だから甘いものを買い貯めて、それで満たしていました。


 女性は特に太りやすくなる、太る人が多いので気を付けて下さい。女子留学生、ほとんどがいつもチョコ片手に持ってましたから。激太りしていった子達をたくさん見てますww 拙作のOVERKILLでカーズとアヤが言っていた、「メシマズなあの国」とは英国のことです。




 じゃあ何でマズいの? そうなりますよね? では元教師の知識をどうぞ(笑)




 イギリスは歴史上初めて産業革命が起きた国です。マニュファクチュア(※工業制手工業)や蒸気機関が発達しました。更にしょっちゅうフランスと戦争しています。ジャンヌ・ダルクの闘っていた相手はイギリスです。みんながお金稼ぎ、しかもまだ労働環境は今の日本並みに悪い。そして戦争で忙しい。


 だから料理にかける時間がもったいなかった。簡単に食べられるサンドウィッチやら、味付けも香辛料が非常に高価だった時代でしたしね。今でも調味料は塩、コショウ、ケチャップ、油でドロリとしたマヨネーズくらいしか食卓にないです(笑) まああってもタバスコw 辛くなるだけです。他の味がしないしね。


 数年前にイングランド旅行したときも変わってませんでした。当時のチームメイトや行きつけのレストランの人達が覚えていてくれて嬉しかったですけどw




 逸れましたね、てことで、メシ食う時間があるなら仕事に戦争。そういう国です。味覚が近代前半、中世辺りで止まっているんですよ。寧ろ味覚が死んでます(笑) ある意味日本が鎖国の影響で未だに外国人や海外にコンプレックスがある様な、病気みたいなものです。てことで、マズいです、モノクロな味、コクとか一切ない。じわじわ効いて来るまずさです。挙げると切りがないので、今回はホストファミリーに喰らったクリティカル・ディッシュを紹介します。




 替えて貰ったホストファミリーのでっかい(前後左右に)オバハンは最初、




「KAZU、私は料理にこだわりを持っているの。他の家庭とは違うのよ!」




 と言ってました。同じでしたけど(笑) どこにこだわりが??? そしてある日こう言って来ました。




「KAZU、今日はイタリアンよ。素敵なパスタを作ってあげる」




 ほう、イタリアンならパスタ茹でるだけだし、レトルトのソースでもまだマシ。なのでちょっと喜びました。若かったので、そう言うとこは純真だったんですよ。そして鼻歌を歌いながらパスタを寸胴で茹で始める寸胴の様なオバハン。まあアルデンテなら5分くらいですよね? でもお湯がなくなりそうになるまで茹で続けるオバハン。おいおい、麺が伸びるだろ! そしてお湯をざるで切ることもなく、そこにトマトソース缶のレトルトをぶっこみました。ええーーーーーー???? そしてそれをぐちゃぐちゃとかき混ぜていきます。もう意味がわかんねえwww ツッコミどころが多すぎて、ツッコミしてたら窒息したでしょうね。ツッコミどころしかねえ!


 そしてドロドロの伊勢うどんのようになった極太パスタとソースの混ざりあった何かの謎の物体Xが運ばれてきました。こんもりと平らな皿に盛られたドロドロの赤いスライムの様な物体。そして、ケチャップを渡されました。トマトにトマトって何??? まあ折角なので食べましたよ。フォークからドロドロと落ちて行くそのクリティカルな料理をw 味覚が死にました。そして大量だったので、




「ちょっともう飽きて来たんだけど……」




 生の食パンにバターがガッツリ塗られたものが運ばれてきました。これもよく普通に出されますww




「それに挟んで食べるのよ」




 聞いたことねー、焼きそばパンじゃねーぞ。




「これ、本当にパスタなん?」




 とうとうツッコんでしまったw すると寸胴は、




「あら、KAZUったらイタリアンも知らないの???」




 いやいやいやいや、知らねーのはアンタだ! 全イタリア人に謝れ! とまあ、これが1度目、またその後「今日はイタリアン」と言い出しました。




「今夜はピッツァよ!」




 それっぽく発音して来るとこに、もうイラっとします。でもピザならレトルトをレンチンでいいですし、オーブンでね。今回はさすがに前回の様なカタストロフィー(※大災害のこと、天変地異レベル)はないだろうな、まだ純真だったんですよ、2回目。もう覗くのはやめました。おとなしくリビングでTV見てました。




「出来たから、いらっしゃい!」


「はーい」




 カタストロフィー再び! ピザ生地の上に、前回のドロリんちょパスタが乘っていました。うわあー、何で炭水化物に炭水化物を被せてくるかなあ? 切って食べようとしても上の容量が大き過ぎて、ピザ生地から全て零れ落ちていきます。




「ねえ、これがピザなの?」


「あら、KAZUったらピッツァも知らないの???」




 少なくともこれはピザじゃないことはわかるわw そしてその後それが Pasta on Pizza(※ピザの上にパスタというイギリス流のイタリアン。検索すると画像が出て来ますよ) そういうものだと知りましたw もう味は言わずもがなでいいですよねwケチャップ渡されたしね、チーズを寄こせと思ったよ!


 その後学校で他国から来ている友人達と話したら、




「ウチでも出された!」


「あれは料理、食への冒涜だ!」


「イタリア文化を舐め腐っている!」


「奴らはああやって他国の料理を改良でなく改悪するんだ!」




 うわあ……すんげー言われようwww まあそれくらい食戟じゃなくて『衝撃のソーマ』でしたよw そして後々は、キッチンは僕が仕切ることになりました。オバハンに色々教えてあげたしね。その代わり食費は僕が管理してました。何を買って来るかわかったもんじゃねえwww




 と、今回はちょっと文化について触れました。ですが、慣れとは怖い。ホテルでの朝食、ブリティシュ・ブレクファストとか、肉臭いソーセージとか、腹減ってたらうまそうに見えて来るんですよww 慣性の法則とは恐ろしいww でもやっぱりバランスが取れていないと、アスリートは体がもたない! 思い知りましたねー。




 恐るべし英国料理。


こんな日常を過ごしていましたw


                       KAZUDONA🏈




KAZUDONAさん、ありがとうございました。

住んで、暮らしてみないとわからないイングランドのお家ご飯。

アスリートにとってそれは重要なことで、食事に対する心構えが変わってきました。🎵🐷



🌻お知らせ KAZUDONAさんの『OVERKILL(オーバーキル)~世界が変わろうと巻き込まれ体質は変わらない~』僕が連載しているファンタジーです。良ければこちらも眺めてやってください! お願いします!


https://kakuyomu.jp/works/16817330653523704177



🐹オカン🐷様、おはようございます😊


英国の食事事情、興味深く読ませていただきました。

日本人から見たら、うわぁっと驚く食事の数々ですね。(この美のこさん)



🐎これはもう、食のホラーですね(笑)。(@windrainさん)



🐤怖ろしい!

そんな食事でよく世界を征服できたとある意味感動しましたが、@fumiya57様のコメントで納得しました。(小鳥さん)



🐶米国でもイギリス料類はまずいと言う偏見がありました。70年代に、私と同期に米国の高校へ留学していた高校生の1人は、夏休みに、英国でホームステイをした経験がありました。彼も英国のホストファミリーの出す食事は不味かったと言ってました。エリート官僚の親を持つ彼は東京のど真ん中に住み日比谷高校の生徒で、毎日美味しいものを食べていたので、米国でも食事には文句を言ってましたが、彼の英国のホストファミリーは、ろくな昼飯がなくてハングリーだったとも言ってました。米国では、留学生仲間で、食事量で文句を言う者はいなかったです。


私に言わせれば、まずい食事に慣れていた大英帝国の人民は、長い航海にもめげずに、世界各地に広がって行けたので、大英帝国はあの規模になれたのだと思います(笑)。(@fumiya57さん)



🏈紹介頂きありがとうございます!

改めて見るとエッグイ料理ですねー(笑)(KAZUDONAさん)


イギリス食文化、というかオバハン恐るべし…!!


😺イギリス食文化、というかオバハン恐るべし…!!(みおさん)






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