夕方21時、君へ。
@aragon__ap
第1話 月曜
21時。僕は薄暗い雲に包まれる電車の中でゆられている。
月曜の暗鬱な一日を終え、もう既に1週間経つような疲れを感じながら、外の薄暗い景色を眺めていた。いつもこの時間までずっと勉強だの部活だの、長々しいタスクをこなしているせいで僕の放課後はいつもこの時間からだ。だからこの21時という時間は僕にとっては「夕方」だと思う__
そんなことを思っていると終点に着いた。今日も僕の放課後はこの暗鬱な世界と違い、彩のあるものになるのだろう。そう思いながら自転車を漕ぎ、自宅への帰路を辿った。
そして僕はいつもの定位置に着く。ワンルームの入ってすぐ右のパソコンのスペース。僕の生活のほとんどを占めるものと言っても過言ではない。すぐに電源を入れる。やはり「アイツ」からの連絡は来ているようだった。牧田ハル。僕の幼馴染だ。アイツはまぁ世間一般的に言われる「社会不適合者」、所謂「社不」ってやつだ。アイツと連絡を取り、VCを繋ぎながらゆっくり話したり、一緒に課題をこなしたり、ゲームをしたり…。
そう、僕の放課後はこの夕方から始まる。
夕方21時、君へ。 @aragon__ap
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