第130話 柏木さんの英会話教室
【前書き】
今回はオマケ編です!
近況ノートで連載してる『柏木さんの英会話教室』の出張版です!
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今回のテーマ『神などいない』
柏木「ハロー、山本。お前のアメリカでの生活をサポートするための英会話教室だ」
山本「ハロー、柏木さん。今回は何を教えてくれるんで――ヘックシュン!」
柏木「『ブレス ユー』。風邪か? 手術が必要だな、服を脱げ」
山本「風邪くらいで手術しないでください。最近暖かくなったと思ったらまた寒くなりましたからね~」
柏木「全くだ、私も今日はいつもより厚手の白衣を着ている。天気も悪いしな」
山本「そういえば、アメリカだとくしゃみをした人に『ブレス ユー』って言いますよね。この前電車でくしゃみしたら全く知らない人たちからも『ブレス ユー』って言われてびっくりしました」
柏木「あぁ、そういう文化なんだ。日本だと見ず知らずの人に『お大事に』なんて言われたら少しびっくりするけど、ここだと普通のことだ」
山本「あれ? そういえば『お大事に』は学校だと『ゴッド ブレス ユー』って習った気がするんですけど」
柏木「うむ、直訳で『神のお恵みが貴方にありますように』という意味だから本来は『God bless you』だな。だが、『神(God)』はよく省略される。『オー マイ ゴッド!』も『オー マイ!』までしか言わないことが多い。神(God)を口に出すのは畏れ多いかららしい」
山本「そういえば聖書を持ってないって言ったら凄く驚かれたりもしましたし、やっぱり日本とは神様の考え方が違いますね」
柏木「そうだな。ではクイズだ、『It is written』これはどういう意味だと思う?」
山本「直訳すると『それは書かれた』ですよね? うーん、神が省略されているなら『神によって書かれた(by god)』……?」
柏木「その通り、そこから『運命だ』という意味になる。私たちの人生は神によって書かれたシナリオだという考え方だな」
山本「あはは、面白い考え方ですね。俺たちの人生が誰かによって書かれているなんて」
柏木「全くだ、もし私が神様だったらお前を肥大症になんてしないだろう。この世界の神は相当に性格が悪いな」
山本「でも、俺は肥大症にしてくれて感謝してますけどね」
柏木「……? なぜだ?」
山本「そのおかげで、柏木さんに会えたからです」
柏木「――きょ、今日の授業はここまでだ。ではまた次回」
山本「柏木さん、顔が真っ赤ですよ……? 風邪ですか? お大事にしてください」
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【業務連絡】
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