第8話 チューリップの球根を植えたときの話

今回は遡ってチューリップの球根を植えたときの話をします。


私には種から育てることにトラウマがあるので (4話参照)、花の咲いている状態で植えたい欲があります。


これまで庭に植えた花たちは、そういう状態で植えた花たちだったんです。


なので、チューリップのときもそうかな~と思っていたら、ももちゃんが。

「球根から植えよう」


マジか。

そんな高スキル私には皆無だぞ?


なんてオロオロしました。

けれど、ももちゃんは知識のある人。


「大丈夫だよ。植える時期さえ間違えなければ」

マジっすか。どこまでもついて行くぜ、ももちゃん。ご指導お願いしゃす。



そんなこんなで土から何やら買い、一万円ほど。

ももちゃんは何をするにも本格的。うん、その姿勢は大事だね。



そして、植えるときは土を入れ替え、ビビる私を横に指導してくれるももちゃん。いいのか、私が植えても。


ねぇ、本当に大丈夫!!!???




そんなこんなで、私の不安をよそに、私が植えた球根が実は第一号で芽を出しました。


「やった~!」


と、喜んだのは数日間で。



ええ、なぜか花が咲きませんでした。



「なんだ、これ……」

落ち込む私の横で、当然ももちゃんは大爆笑です。


なぁ……本当にかわいいな?

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