第33話 隨時改變
道元禅師の
典座というのは寺で食事を作る責任者ということだそうだ。道元禅師は典座という役職を重要なものと考えておられたので、典座の心構え、立ち居振る舞いについて詳細に書いておられる。
仏教というのは、普通の人が普通に生きるためのものだと思っている。当たり前だけれど、世の中見ていて「普通のことが普通にできている」人って非常に少ないと感じる。派手な言動、突飛なこと、とんでもないことをして目立つというのは人間としての価値とは関係ないと思っている。
真実・真理というのはごく当たり前のことであるに決まっている。異常なこと、常人にはできないようなことは真実・真理であるはずがない。真実・真理はいつでもどこでも誰にとっても存在し、できることである。
隨時改變。これは典座という役職の人間を固定せず、時期を見て交代させるということが本来の意味のようだ。一定の人間がある地位をずっと占めているとろくなことが無いのは歴史が証明している。中国とかロシアとか北朝鮮とかみてもそれは明らかだ。日本の政党でも随分長いこと地位についている人間もいるようだけれど大丈夫なんですかね。
本来の意味とは違うかもしれないけど、宇宙は瞬間瞬間姿を変えている訳でこれに正しく対応できないと破滅するしかない。
「ぶれない」とか「信念」とか褒められることが多いように感じるけれど、現実が見えておらず妄想に憑りつかれているだけということもかなり多いように思う。つまり普通じゃない状態だ。普通じゃないのは目立つからうっかりすると凄いことのように言われてしまうけれど、よーくみると単なるお馬鹿さんにすぎない。
もちろん何でもかんでも変えりゃいいってもんじゃない。事実が現実がきちんと見えて今この瞬間どう行動するかわからなきゃいけない。それは坐禅した身心であれば直観でわかる。脳味噌使っても無理。というより脳味噌使うと危ない方に突き進んでしまうことが多い。
坐禅しましょう。
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