第32話 仰向けに死ぬ
今朝5時半頃近所のコンビニに行った。買い物を済ませ来た時と違う道で帰ろうと思って細い横道に入った。5メートルほど進んだ時に道に白いものが見えた。
おやと思ってよく見ると10㎝はないくらいのネズミの死体だった。
完全に仰向けで四つの脚を宙に向けていた。白く見えたのは腹の毛が真っ白だったからだ。
ネズミの腹の毛って白いのだろうか。
白い腹を空に向けて息絶えている。なんだか熟睡してるように思える。
何かに襲われたり、車にひかれたりしたんじゃない。綺麗な形で白い腹を空に向けて死んでいる。
こいつは何故ここで死んだんだろう。死ぬとは思ってなかったろうな。道の真ん中でころんと仰向けになって死んでしまった。
死はいつやって来るかわからない。
仰向けにころんと死ぬ。それもいいな。
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