第13話 教えて先人達


 心『いきなり連絡してごめん。ちょっと聞きたいことがあったんだけど、明日って予定空いてたりする?』


 心のメッセージを見る。確かに予定はないが...


 大来帰『予定は特にないかな』


 心『実は明日ちょうど予定が空いて文化祭の飾りつけの道具を見に行こうと思ったんだけど、一緒にどうかなって。急だったし、予定があるならそっちの方を優先してくれて大丈夫だから』


 彼女はそう言うが、きっと俺が行かないと言っても一人で買い出しに行ってしまうだろう。

 散々今までお世話になってきたんだ。巡井さんのメッセージが少し気になるが、断る事はないだろう。


 大来帰『大丈夫。俺も一緒に行くよ。それでどこに行く予定なんだ?』


 心『本当?ありがとう。この前駅の近くに出来たショッピングモールはどうかなって。品揃えも多そうだし色々揃いそうだなって思って』


 大来帰『了解。ショッピングモールにしようか。時間はどうする?』


 心『出来たばっかりだし、休日だと混むと思うのよね。だから9時位に駅に待ち合わせでどう?』


 大来帰『分かった。その時間にしよう』


 心『おk。それじゃまた明日。おやすみ』


 大来帰『おやすみ』


 こうして明日心と文化祭の飾りつけを買いに行くことになった。

 少しでも彼女の役に立てれば良いが。


 何気に、同年代の女の子と出掛けるのは巡井に次いで二人目だ。


 ここは男としてリードしなくては。

 そうと決まればやらなければいけないのとがある。


「女の子とお出かけする時に注意する事で検索っと。さぁ教えてくれよ先人達!」


 俺の夜はまだまだこれからだった。

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