9話-光の町
「それじゃあ演奏は終わり!みんなおやすみ~」
奏者が広場から去っていく。
あんなに沢山の魔法を同時に操るなんてどれほど強いんだろう。少し気になる。
「ルレ、凄かったね」
「うん!村の外はこんなに凄いものでいっぱいなんだね!」
あれほど人を惹きつける曲があるなら私の住んでいる村まで広まってもおかしくないと思うんだけどな。広まらない理由でもあるのかな。
まぁ今はそんなこと良いか。
「それじゃあルレ、ミストルの塔に行こう。私がルレに一番見せたいものがそこにあるんだ」
「ゼタちゃんが一番見せたいもの!行こう行こう!」
ミストルの塔。そこは光の町でしか見られない景色が見られる場所。
冒険者が宝の山と言っていた。私の天使も気に入ってくれると嬉しいな。
「着いたね、ミストルの塔。階段がないけどどうやって上るんだろう」
「ゼタちゃん、これじゃない?」
貼り紙?
ここに立ってしばらくお待ちください。
書いてある通りに指定された場所に立ち、少し待つ。
するとガタンッという音と共に四方を木の檻で囲まれる。
「え?」
ルレちゃんが素っ頓狂な声を出した。なんて可愛い声なんだろう。
間もなくし奏は終わり!みんなおやすみ~」
奏者が広場から去っていく。
あんなに沢山の魔法を同時に操るなんてどれほど強いんだろう。少し気になる。
「ルレ、凄かったね」
「うん!村の外はこんなに凄いものでいっぱいなんだね!」
あれほど人を惹きつける曲があるなら私の住んでいる村まで広まってもおかしくないと思うんだけどな。広まらない理由でもあるのかな。
まぁ今はそんなこと良いか。
「それじゃあルレ、ミストルの塔に行こう。私がルレに一番見せたいものがそこにあるんだ」
「ゼタちゃんが一番見せたいもの!?行こう行こう!」
ミストルの塔。そこは光の町でしか見られない景色が見られる場所。
冒険者が宝の山と言っていた。私の天使も気に入ってくれると嬉しいな。
「着いたね、ミストルの塔。階段がないけどどうやって上るんだろう」
「ゼタちゃん、これじゃない?」
貼り紙?
ここに立ってしばらくお待ちください。
書いてある通りに指定された場所に立ち、少し待つ。
するとガタンッという音と共に四方を木の檻で囲まれる。
「え?」
ルレちゃんが素っ頓狂な声を出した。なんて可愛い声なんだろう。
間も無くしないうちに私たちが立っている床が、檻と共に私達を上へ連れていく。
なるほど落ちないようにしつつ上へ運んでいるのか。
「ほわー」
ルレちゃんが言葉を忘れてしまった。
程なくして塔の一番上まで来た。
「ルレ、いこっか」
「ふぁー」
天使の手を取り前へ。
「さ、ルレ。これが私が見せたかったものだよ」
「わぁあ...綺麗...」
眼前に広がるは無数の光る硝子。闇を照らし出す星が如く輝ける町の証。
それは闇を切り裂くほどでもなく、寧ろ闇をも包み込む柔らかな光。
「これが、光の町マルト...」
宝の山というよりこれは1つの宝だな。
「ゼタちゃん、ありがとう。この景色もゼタちゃんも大好き」
天使が優しく私を抱きしめてくれる。
「ふふ、気に入ってくれて良かった。私もルレの事大好きだよ」
「ゼタちゃん...私ねむ..ぃ」
ルレちゃんが寝てしまった。確かに普段なら寝ている頃だからな。
私も眠いし宿に帰ろう。
ルレちゃんを背負うのは久しぶりだな。
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-食前-
「ゼタちゃんもう出るの?」
「うん。ゆっくりするのは村に帰るときにしよう。全部済ませた後のご褒美に」
光で満ちる。闇はすっかり消滅しスッキリした気分だ。
次の町に行くまで食料も水も持ちそうだし冒険者の証も持ったし...
よし。
「それじゃあ次の町に行こうか」
「はーい!次はなんて町に行くの?」
宿を出る。
「次はイーソド。冒険者さんの話だとびゅーん、どーん、チカチカだって」
「え?何も分かんないよ?」
「あとは刺激が凄いって聞いた」
「???」
「ふふ、まぁ行ってみてのお楽しみかな」
「えー、ほかに何かないの?」
「私もこれくらいしか聞いてないんだ。みんな同じような事しか言わないんだ」
「イーソド...うむむ、どんな所なんだろう」
ふふ、ルレちゃんの考えてる顔も良いな。
あ、丁度いい所にクラックを売っている出店が。
「ルレ、クラック食べる?」
「イー?あ、うん!食べる!」
クラックを4人分買う。イーソドまでの小さな楽しみが出来た。
「ルレ凄い考えてるね」
「だってイーソドがどれだけ凄いか気になるもん!」
「きっと私達の想像を簡単に超えるんだろうね」
イーソドどんな町なんだろう
私は未知に思いを馳せた。
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