6月5日

《曇り 一瞬だけ小雨》


 手紙が届いた。黒い封筒に白い封蝋。シンボルは目が3つのドクロ。はじまりのシーウルフ、白を冠する「ファントム」からだった。名前ばかりが有名で、姿を見たものはほとんど居ないという伝説の海賊。届けてくれたサンディも手紙しか見たことがないらしい。パロット船長の時も、なんの前触れもなく手紙が何通か届いていたという。


 手紙には

・パロット船長への追悼

・新しい船長誕生の祝い(何故かぼくの名前が知られていた)

・シーウルフの集まりへの招待

の3点について書かれていた。

 シーウルフ同士で群れるのは少し意外だ。パロット船長はあまり参加していなかったからサンディは乗り気じゃないみたいだけれど、ぼくは興味がある。

 他の船長ってどんな感じなのかな。みんなはどうやって船員と絆を深めていったのかな。ぼくでも、やっていけるのかな。

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