お土産と贈り物

 ――もうすぐ王都に着くのね。


 タラを出て三日目。


 馬車に揺られながら、ヴィオラはセヤに戻ることを心から楽しみにしている自分を、静かに受けとめた。



 八月の成人式の夜会では、ノワールはセヤにいた頃と変わらず親しげに接してくれた。


 ――美しい正礼装でサッシュをかけ、勲章をいくつも飾ったノワール殿下はとても美しかった。


 広間に下りる時、すぐにノワールを見つけたヴィオラは、彼の硬い表情に一瞬怯んだが、下りてみるといつもの親しげな笑顔で迎えられ、親しみを込めて微笑み返すことが出来た。


 夜会で全員と挨拶を済ませた後に、ヴィオラが最初に話したのはノワールだ。


「ヴィオラ姫がタラに帰られてから、妹がずいぶん寂しがっているので、セヤに戻って来られたら是非お顔を見せにいらしてください。いつでも構いませんから。」

 話し方はセヤにいた頃よりも丁寧だったが、その内容と声からはセヤの王都を巡った頃と変わらない距離の近さと温かさを感じることが出来た。



 夏に愛するタラに戻り、セヤでの日々で甘やかな気持ちになっていた自分を反省し、恋心に蓋をする努力を重ねてきていたはずが、実際にノワールを見るとやはり「恋しいひと」なのだと気づかされた。



 ――ああ、もうすぐまた会える!



 キラキラとした甘い気持ちに包まれて、ヴィオラは目を閉じた。


 ヴィオラは、タラのガラス店で、モーガンに作ってもらったガラス細工の包みを小さなハンドバッグから取り出した。


 兄とガラス店を訪れたあの時、モーガンにはいくつかのガラス細工を頼んだ。


 一つは『ルルの形』の置物。

 これは「愛」を込めて、出発の時ルイに贈った。

 『芍薬しゃくやくの花』は母に。

 『獅子』の置物は父に。

 どちらにも、心からの「愛と感謝」を込めた。


 それから、『ブルーベル』の置物。

 これは三つ作ってもらった。

 一つは、兄の「幸せ」を願ってルチェドラトに贈り、一つは「健康」を願って庭園師長の翁イーサンに贈った。


 今、この包みの中にあるのは

「健康と幸せ」を願ったピンク色の花のスィートピーと、「仲良くいられますように。」と願ったブルーベルだ。


 夏休み中に、『ブルーベルの花』を刺繍したハンカチと、『スィートピーの花』を刺繍した巾着も作った。


 魔力を込めていないスミレの置物もたくさん買ってきたし、両親はセヤの国王へのお土産をいくつか持たせてくれた。

 兄からは、王太子と王女それぞれに違うデザインを施した木製の『タラゲーム』だそうだ。

 他にも、私が好きに贈ってよいとコルク製の『タラゲーム』をたくさん持たせてくれた。


 ――ああ、早くお渡ししたいな…。お二人とも、きっと喜んでくださるわ。



 タラを出て三日目の昼。

 ヴィオラは、遠くに見えてきたセヤの王都を眺めながら、またセヤでの生活が始まることを喜ぶと共に、自分と異なり忙しい毎日を送るであろうノワールとはあまり会えなくなるに違いないと、なんとも切ない気持ちになってきた。



 ――そうだわ。このままセヤの王宮に行ってお土産をお渡ししよう!



 ヴィオラは、遠くの王都を観ているうちに、一刻も早くノワールとスィートピーに会いたくなった。


 ――いつ行っても構わないとノワール殿下がおっしゃっていたもの。



 約束も前触れもなく、王宮に行くのは失礼にあたるということは、ヴィオラにもよくわかっているが、きっと歓迎されるに違いなかった。



 一度寮に戻ってしまっては、次にいつ外出の許可がおりるかわからない。

 新学期が始まる前に、誰よりも先に『タラゲーム』とガラス細工をお渡ししたい。


 何より…、早くお会いしたい。



 セヤの王都に入る直前。

 王女はいつになく強い姿勢で、行き先を学園寮からセヤの王宮に変更した。




 セヤの王城に夕陽があたるまで、まだ少しあった。


 お付きの者は、初めて見るヴィオラ王女の強い意思に圧倒され、戸惑いながらも王女の希望通りセヤの王宮に向かった。


 タラの王宮で付き従う侍女と異なり、セヤの学園寮についてきた侍女達はヴィオラと歳の近い者ばかり。

 要求も通りやすかった。



 セヤにいる間の大きな判断は、大使館の女官や重役達が行う為、王女が「次に外出許可がおりるのはいつになるかわからない。」と心配するのも、「誰よりも早くお土産をお渡ししたい。」と思うのも、これまでの関係からきっと歓迎されるに違いないことも若い侍女と護衛にはよく理解できた。


 旅の途中のため、いつもよりさっぱりしたドレスではあるが、失礼にあたるような質のものではないし、「髪型だけもう少し綺麗にいたしましょう。」と馬車のなかで王女の髪を美しく整え、セヤの王宮に到着した。




 何の前触れもなく、タラ王国の馬車がいつもよりも多い台数で、またいつもより大人数の騎馬の護衛が同行した為、セヤの王宮は慌てふためいたが、そんな素振りは全く見せずに落ち着いてヴィオラを迎え入れた。


 何しろヴィオラ姫は、今現在セヤ王国の優先順位第一位の国賓だ。


 国王からもノワール王太子からも、「いつでも歓迎するように。」と指示がある。


 だが、今は国王陛下もノワール殿下もご不在だ。


 王宮では、取り急ぎスィートピー王女に「ヴィオラ姫ご来訪」の知らせが届けられた。



 控えの間に通されたヴィオラは、待つ間に段々不安になってきた。

 大変なことをしでかしたのではないか…。

 いくらなんでも失礼過ぎた…。


 今からでも、また日を改めると申し出ようか…。


 そんなことを思った時に、スィートピー王女が駆け込んできた。


「ヴィオ様!来てくださったのね!」

 嬉しそうに、直接出迎えてくれたスィートピー王女の笑顔にどれだけ救われたことか。


 ヴィオラは、可愛らしい王女との再会の喜びと安堵の思いとで涙ぐみながら笑った。


「では、帰る途中で寄ってくださったのね?わたくし、こう言うの大好き。来てくださって本当に嬉しいわ。こんなこと言うとお行儀が悪いのでしょうけれど、持ってきてくださったお土産を早く見たいわ。あ、メイリー?タラの皆様が荷物を運び終わったら、お茶とお茶菓子を差し上げて休んで頂いてね。私たちこれからお兄さまが戻られるまでたっぷり一時間はおしゃべりするつもりだから。それと、荷物は全て『若草の』の長机に並べてね。そうだ。あなた達も休んでいいわよ。ヴィオラ様のお世話はうちの侍女がするから。ヴィオ様もそれでよろしい?」

「ええ。ありがとう。あなた達もお茶を頂いていらっしゃい。」

 ヴィオラの侍女達がさがると、ヴィオラとスィートピーは腕を組んで歩きだした。

「スィ様は頼りになるわね。これではどちらが歳上かわからないわ。」

「そんなこともないけれど、わたくし…こう言うことが得意みたいなんですの。」

 スィートピー王女は、「わたくしには母がいないので自然と女主人のようなこともするようになった。」と言いかけたが、そんなことを言えば、優しいヴィオラはきっと私に同情して悲しい顔をするだろう。と言葉を変えた。

「とにかく、あちらでお茶を頂きましょう!成人式のお話、兄からも聞いたのだけれど、やっぱりヴィオ様ご本人からも詳しく伺いたいわ。あ、そうだわ。本当におめでとうございます。」

「ありがとう。あなたからの素敵なカード。とても嬉しかったわ。」


 スィートピーとヴィオラは、若草のに用意されたお茶を楽しみながら、夜会の話を弾ませた。

「では、祝賀パレードの時にはやはり白いドレスにしたのね。式典の時にも、夜会の時にも白いドレスだったのでしょう?」

「そうなの。どれも少しずつ違う白なのだけれど、私髪色がこうだから、白だと安心するのよ。スィ様みたいに華やかで明るい印象に憧れているのだけれど、私に似合うとされている紺や紫だとなんだか強い印象になりそうで…。」

「あら…。そんなことなくてよ。もちろん紺や紫も似合うでしょうけれど、淡い色味のドレスだってとても似合うと思うわ。私は、この髪のせいでとっても幼い印象になるの。それが悩みだわ。来年の成人式のドレスが悩みの種よ。白いドレスは装飾が難しくて…。こんなこと頼んでいいのかわからないけれど、ヴィオ様一緒に考えてくださらない?」

「もちろん!もちろんいいわ!スィ様、私ね。誰かのドレスを考えるのは大好きなの!自分のドレスはどういうものがいいかわからない気持ち、とてもよくわかるわ。お恥ずかしいのだけれど、今回の私のドレスは、母と、タラのドレスデザイナーのマダムと兄とで考えてくれたものなのよ。」

「まぁ…。ルチェドラト様も?」

「ええ。私がなかなかオーダーしないものだから…。おかげで私の大事な三人が考えてくれたドレスを着ることで全ての公務に勇気が持てたわ。」

「いいわね…。ルチェドラト様はとても趣味がよろしいもの。」

「スィ様も、ノワール殿下にお願いしてみたら?成人式ではノワール殿下がエスコートされるのでしょう?お二人で少し似たデザインを取り入れたりなさるとよろしいのではないかしら。」

 自分のドレスのことでは、苦手意識の大きいヴィオラも、他人のものになると急に先輩のような気持ちになり、お姉さん風を吹かせた。

「兄がドレスのことを考えてくれるとは思えないわ…。ヴィオ様と王都に行った時に髪飾りを買ってきてくださったけれど、あれだって兄ではなくヴィオ様が選んでくださったと思っているの。」

「あら…。あれは本当にノワール様がお選びになったのよ。一生懸命選んでいらしたのにそんなことを言ってはひどいわ。」


 確かに、キラキラとした可愛らしい髪飾りがいくつも並んでいた店で、ヴィオラが三つまでしぼり、「この中でスィートピー様に似合うと思うものはどれか。」とノワールに決断を促しはしたが、それでも彼が一生懸命考えていたのは事実だ。


「まぁ、そうだったの?それは、反省しなくては…。お兄さまにそんなことしていただいたことなかったものだから。」

「まぁ、そうなの?」

「そうよ。兄は確かにとても優しいけれど、同時にとても厳しいし…。時々とっても怖いわ。もちろん愛情は感じているけれど…。とにかく何でも、ヴィオ…。」

 何でもヴィオラ様と比べてどうこう言うし…。と言いかけたスィートピーはそれを飲み込んだ。

「スィ様?」

「いえ、ごめんなさい。わたくしお土産が気になって…。」

「そうね!私もお土産を早くお見せしたいわ。国王陛下とノワール殿下へのものは後程見ていただくとして…。」


 ヴィオラは、土産物が並べられている長机の方に歩きだした。

「これは、兄からスィートピー様へのボードゲームよ。後で一緒に遊んでみません?簡単だけどとても面白いの。弟もできるわ。負けると泣いてしまうけれど…。後はほとんど両親から国王陛下へのものだわ。これは、食べ物かしら…。国王陛下がご覧になったらスィ様も召し上がってね。」


 スィートピーは、大事そうにボードゲームの包みを抱えていた。

「私からはとても小さいものなの。テーブルに戻りましょう。」

「ええ。」

「それを開けて遊ぶ?別のものだけど、王宮用に違う素材のゲームもお持ちしたのでそちらを開けましょうか。」

 スィートピーは、綺麗な包みを開けるのを躊躇っているようだったので、彼女宛の土産物を無理に開けさせて遊ぶことに少し抵抗のあったヴィオラは、そう提案したが、嬉しそうな表情を見せたスィートピーを見て、そう言ってよかったと思った。

 やっぱり自分宛のものは自分だけでゆっくり開けたいものよね。

 私からのお土産ではないのだもの。

 ヴィオラは、ちょっと気遣いができたような自分が嬉しかった。


「それで、これが私から…。」

 スィートピーは、ボードゲームの包みを大事そうに侍女に渡して部屋に運ぶように伝えると、テーブルに置かれた二つの紙包みを手に取った。

「こちらはタラの王都で今とても人気のガラス細工よ。そしてこちらは私が作った巾着袋なの。」

「まぁ、スィートピーだわ…。可愛らしい。あら…?」

「そうなの。気がついて?お花の部分に私の魔力を込めさせていただいたわ。スィ様のご健康とお幸せを願って。」

 ヴィオラが、タラの王都で流行りのガラス細工について詳しく説明すると、スィートピーは興味津々で聞き入っていた。

「素敵ね…。それではこのスィートピーの花は、わざわざ特注してくださったのね。このお花の色は私の髪色かしら…。」

「ええ。そうなの。スィ様には何か特別なものを差し上げたかったから…。」

「嬉しいわ。こちらも開けていい?」

「もちろん。」

「まぁ…。なんて綺麗なの!ヴィオ様は本当に刺繍がお上手ね!素晴らしいわ…。あら…?」

「ふふ。それもお気づきになるのね。その刺繍には、兄が魔除けを施した糸を使っているの。」

「すごいわ…。こんな魔力の使い方があるのね…。」

「ふふ。そうね。昔からそうしていたけれど、当たり前のようにお願いしていたら、兄の魔力をそんな風に使うなんてって、父の側近に叱られたのよ。だから兄が魔除けを施してくれた糸を使うのは大切な方に贈るものを作るときだけにしてるの。兄は頼めばいつでも魔除けを施してくれるけれど…。見つかると私が叱られるから…。私の施す魔除けよりも、兄の魔除けはなんだかとても強力なの。だからこの巾着袋はお守りになると思うわ。」

「ありがとう!ヴィオ様」

 スィートピーは、どちらもとても気に入ってくれたようだった。

 大切そうにしまうと、コルク製の『タラゲーム』を広げて二人で遊んだ。

 教える立場のヴィオラは、二回戦目で、既にスィートピーの考察力に圧倒され始めた。

「スィ様お強いわ…。私が弱いのかしら…。」

「このゲーム。とても面白いわ…。」

 スィートピーは夢中になっている。

「スィ様なら兄と対戦しても善戦できるわ。私ではもう全然相手にならなくて…ものすごく手加減されているのを感じるわ。その点、弟とは真剣勝負よ。」

「まぁ…。ヴィオ様…。弟さんはまだ三歳でしょう?」

「ええ…。」

 ヴィオラは恥ずかしそうに肩をすくめた。

 ルチェドラトから「手加減しないでやってやらないとルイが強くならない。」と言われて、なるべく手加減しないでいるが、自分は兄に大いに手加減されている自覚のあるヴィオラはルイを時々勝たせてやっている。

 ただ、そんな姉が手加減なしに三歳の弟に負けることもあり、プライドが粉々になったヴィオラは、このゲームに苦手意識を持っていた。

 一方の、スィートピーはどんなことでも兄のノワールによる、絶妙なギリギリの手加減で負け続け、勝てた時の喜びを知る者としてこう言うものには真剣に取り組む性質だった。


 二人が何回めかの勝負を終えた時、窓の外は暗くなり始めていた。

「まぁ、もうこんなに暗くなって…。私そろそろ…。」

 そろそろ夕食の時間だ。

 タラの皆も疲れているだろう。

 今日はお土産を持ち込めたことで満足して帰ろう。


 ノワールへのボードゲームの包みの陰に、ガラス細工の小さな包みを置いた時だった。



「まぁ、お兄さま!お帰りなさい。よかった。ヴィオ様がそろそろお帰りになるおつもりのご様子で、どうお引き留めしようかと思っていたところでしたの。」


 スィートピーのその言葉に、心臓が二つになったのではと思うほど心臓がうるさくなり、そうっと振り返ったヴィオラだったが、扉の近くにいるらしいノワールの姿は見えなかった。

 スィートピーの表情には兄への親しげな笑顔と安堵が見えた。


 一緒に笑顔で出迎えようと一歩前に出た時、ノワールもまた部屋に足を踏み入れた。

「ヴィオ様、今日はこちらでお夕食を召し上がってね。私一度失礼して皆にその事を伝えて参ります。」

 スィートピーはそういうとすぐに部屋を出ていった。

 もちろん断るつもりで口を動かしかけたが、ヴィオラは声が出なかった。


「ご無沙汰しております。ヴィオラ姫。」


 先ほどの笑顔がまだ辛うじて顔に貼り付いていたヴィオラだが、先程までうるさいほどだった心臓は、今は完全に止まってしまったような衝撃を受けていた。


 厳しい眼差し。

 笑顔のないノワール。


 何が起こっているのかよくわからないまま、不安が押し寄せた。


「お約束があれば、外出せずに待っておりましたのに…。」


 そうだ。私は…前触れもなくここに押し掛けたのだった。


 すっかり忘れ去っていた不安が再びヴィオラを支配し、今さらどうにもならない失態をおかしたことを自覚した。


「大変な…ご無礼を…。」

 青くなって精一杯詫びたが、表情は貼り付けられた笑顔のままだった。


「いや…。そう言う意味では…。しかし、ずいぶん遅かったのですね。」

「…。はい…。」


 今頃、大胆なことをしでかした自分を反省しても遅かった。


 ノワールの怒りを抑えたような表情に、ヴィオラは恐れおののいた。


 今回は、自分の意思で能動的に会いに来たのだと言う事実が、ヴィオラをより緊張させた。


 なんと言う大胆なことをしたのだろう。


 しかも、甚だ礼儀を欠いた訪れ方だった。

 非礼に対する弁解など、どこにも見つからない。



 不機嫌そうな…、「怒り」すら見てとれるノワールを前に、思い当たる節が多すぎて、先程までうるさいほどだったら心臓が、今は小さく冷たく凍って行くようだった。



「お土産をお持ちしました。」

 ヴィオラは、静かにそう言って、先ほどボードゲームの陰に置いた小さな包みを回収した。


 勝手に押し掛けて、表情を強ばらせたり、涙を流したりするわけにはいかなかった。

 必死に感情を圧し殺し、微笑みを絶やさぬように努めた。


 先ほどまでの膨れ上がったようなキラキラした甘い気持ちは、どこにも無かった。

 キラキラしていた何かの残骸が、燃えかすのように惨めに広がっているのを、拾い集めることすら出来ず、全て無かったことにしたかった。


 王女としてのプライドをかき集め、丁寧に夕食を断り、心を込めて再び非礼を詫びた。


 これ以上の失態はゆるされない。

 ヴィオラは注意深く神経を研ぎ澄まして、馬車に乗り込むまでは涙を溢さぬように平静を保った。


 残念そうなスィートピーと憮然とした様子のノワールに見送られながら、馬車に乗り込もうとした時に、冷たい秋の風が吹いた。


 ――この風には覚えがある…。


 ヴィオラは、ふとそんな事を考えながら、微笑みを絶やさずに帰っていった。














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