第7話 OBの集い(3/5)あやしいおつまみ
「つまみ出してくれ…」
安本さんが言いました。
僕はポテトチップなどなどを袋からとりあげ並べました。
サラミやチーズもです。
あと、なにげなくビーフジャーキーを出しました。
安本さんをちらりと見ましたが、一瞬だけ目が合い、すぐに先輩はそらしました。
ごくごく自然にすべてを並べました。
「ヨーシ、続きいくぞ!」
まだ続きます、ジャンケン大会。
僕はビーフジャーキー以外のものに手を伸ばしました。
お酒だけだと飲めない質で、かつ胃袋になにかいれないと悪酔いしますからね…。
2組ぐらいの勝負が終わったあと…
「そのビーフジャーキーさ、ドッグフードじゃないか…」
宮本先輩が僕の手前のおつまみを指さし言いました。
「そんなことないですよ…」
僕は平然と応えました。
「堀、食べてみろよ」
「ええ、いいですよ…」
1本食べました。
感想ですか…?
予想通り薄味です。
やっぱり人間様の食べ物のほうがおいしいです。
動物の食べ物は薄味なんですね…。
調味料ないもんね、自然界には。
大丈夫です、ドッグフードの味見は人がしているのを昔テレビでみたことがありました。
このようなものを買ってくるなんて…、
食べさせるなんて…
いくつになってもこの人達は恐ろしい。
「堀、次いけ! 口直しだ!」
張本人の安本さんから声がかかった。
「行かせて頂きます!」
続きます。
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