第11話 【銃製作】スキルを使ってみた②
さっき届いた金属を全て庭に移し替えたので、早速【銃制作】を使っていこうと思う。
んー、どんなのにするかなぁ。
やっぱり始めは作りが比較的簡単なリボルバー(または回転式拳銃)にするか。
始めから難しいのを作ろうとしても絶対失敗しそうだし。
この金属たちはどれも俺のお金じゃないし、めちゃくちゃ高かったからな。
正直あんなに高くなるなんて思っていなかった。
確かにミスリルと魔鉄は結構高くなるかなとは思ってたけど、鋼が予想以上に高くて驚いた。
俺の前世の世界ではそんなに高いイメージはなかったけど、この世界ではあまりとれないのだろうか?
と言うかまずこの世界ではどんな金属が取れるんだ?
今までは魔法の絵本か国についての本しか読んでなかったから全然わからない。
クソッ、もっと幅広く読んでおけばよかったなぁ。
いやでもさ、普通は3歳児が鉱石や金属の本が読みたいなんて言ったら怖くないか?
俺だったら間違いなく『この子大丈夫かな?中身がほんとは大人ってことないよな?』って疑ってしまうわ。
前世の俺の3歳の頃は本とか絵本をまず読んでいなかったと思う。
その時はまだボッチじゃなかったから、毎日友だちと遊んでいた。
……あれっ?もしかして俺のリア充全盛期は3,4歳の時?
えちょっと、あまりにも悲しすぎない?
そもそもの話、今ぐらいの歳のときは陰キャとか陽キャとかリア充とかいう区別がない気がする。
……俺って生粋のボッチだったんだな。
よしもうこの話はやめよう。
これ以上この話をしたら主に俺のクソ雑魚メンタルが大ダメージを受けてしまいそうだからだ。
そうなったら俺はもう立ち直れない。
またボッチで過ごすことになってしまいそうだからな。
それだけは必ず回避しなければ……ッ!
何とかメンタルが大ダメージを受けることはなかった。
……後でボッチ乙とか思ったやつのところになり込みに行くか。
♦♦♦
俺はまずリボルバーを作ることにした。
なぜリボルバーにするかと言うと、構造が簡単でなおかつ頑丈だからだ。
これなら最初に作る銃としては最適だろう?
想像もしやすいし。
今回作るリボルバーは、前世の世界で最も普及していた、
振出式は装填の容易さとフレームの堅牢性をある程度両立させていると確か前世で調べたときに書いてあったはず。
まぁ前世で銃にハマったときに調べただけだから実際にどうなのかわからないけど。
やっぱオタクは大体一回は銃にハマってしまうよね。
銃を使う主人公も多いし。
取り敢えず銃本体に使う金属は魔鉄にした。
なぜならこの世界で鉄などよりも頑丈だからだ。
そして弾には鉄を使う。
理由は弾は使い捨てだから一番安いものにしないとお金がたくさんかかってしまうからだ。
やっぱり庶民の節約グセが抜けないけど、こればっかりは直さないでいいか。
父さんも母さんも金銭感覚バグってるし。
ストッパーがいないとどうなることか。
早速始めることにしよう。
まず頭にリボルバーの構造を想像して組み立てていく。
そして次にどのように撃つかなども想像する。
多分作るだけなら撃つところは想像しなくてもいいと思う。
しかし俺は、この世界では火薬を使うんじゃなくて自分の魔力を込めて火薬の代わりとして使おうと考えているので、もしかしたら少し構造が変わるかもしれない。
魔力にする理由は、火薬だと撃ったときに隙間からガスが漏れて、手をけがしてしまう事があるからだ。
もし構造を火薬のにして撃つときに爆発したりしたら大変だからな。
普通に死んじゃう。
俺はまだ死にたくないのでしっかり想像しているのだ。
想像し終わったら使う金属を持って。
「スキル【銃制作】発動!」
とスキルを発動させると制作スタートだ。
あとは持っていた金属を衝撃が来ないところに置いておけばいい。
ちなみに完成するのは2時間後だ。
俺はてっきり直ぐにできるものだと思っていたから、使い方を知ったときには少し驚くと同時に納得した。
前世で銃を作るのは時間がかかるからな。
銃を作っているこの間に弾と装填するときに使うスピードローダーを作ろうと思う。
スピードローダーは素早く装填するためには欠かせない道具だ。
これがないと戦闘時に隙が多くなり攻撃されてしまう。
そんなことになれば軽い怪我だけじゃ済まないからな。
スピードローダーは取り敢えず3つくらい作るか。
それで弾はマグナム弾にする。
マグナム弾とは、同一口径の平均的な実包と比較して装薬量を増やした弾のことだ。
まぁ今回は魔力を多く込められるようにしたものだが。
これは100発ほど作ろうと思う。
ちょうど一回のスキル使用で100発まで作れるからだ。
まぁそうしたら銃を作るよりも時間がかかる。
大体3時間ちょっとくらいらしい。
……ん?なら先に弾を作らなきゃいけなかったんじゃね?
やらかしてしまったパターンですか?
えぇぇ、銃が完成してもすぐに撃てないじゃん。
失敗した、もっと考えて作るんだった。
余りのバカさに軽く凹んでいるとどうやら銃が完成したみたいだ。
完成したリボルバーを見てみると、めちゃくちゃかっこよかった。
見た目は完全に某アニメの○○大介の使っているリボルバーと同じだ。
やばい、めっちゃいい……ッ!
早く撃ちたいが!
まだ弾の方が完成していない!
くそったれがぁぁ!!
なんで先に作らなかったんだよ!
ううぅ早く撃ちたい……。
結局弾が出来るまで1時間以上も待つことに。
最近俺はバカだと自覚するが、もう大バカ者かもしれない。
俺の精神年齢は前世の年齢も合わせて20歳のはずなのになぁ。
自分の精神年齢を思い出してさらに凹む俺であった。
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