1章

第4話 新しい生活と家族

天音について行くと1人で住んでる割には大きすぎる位の家が立っていた

「ねぇ、ほんとに1人で住んでんの?」

「えーとね。ごめんなさい。本当は双子の妹が一緒にいるの」

まじかよ。絶対許してくれないじゃん

女の子2人の家に男が入るのって色々と不味いんじゃ。

いや、2人でこの大きさの家に住んでるのか?

お金持ちか何かかな?

「と、とりあえず入ろうか、話はその後で。多分妹もok出してくれるよ......ok出さないわけないじゃん ((ボソッ… 」

ん、最後の方が聞き取れなかったな

「最後なんか言った?」

「なんでもない!なんでもない 大切だから2回言ったからね!早く入ろう!」

ほんとに大切だと2回言うのか

家に入るとまず僕が使う部屋に案内された

「この部屋空いてるから使っていいよ!なんか足りたい物あったら教えてね!出来る限り揃えるから」

なんか後で嘘でしたって言われた方が納得できるな

初対面の相手に普通、ここまでするか?

流石に僕はしないぞ?

「じゃあこれからのことを話そうか」

と、天音が話を切り出してきた

「これからのこと?」

「うん。君、高校生でしょ?なら学校行かなきゃ行けないじゃん。前の学校に通うの?」

そうだな。考えてなかった

「どうしよう。しばらく行くつもりはなかったんだけどな。学校行ったら、アイツらと鉢合わせする可能性が高いし、できるだけ行きたくはないかな。」

アイツら《一ノ瀬家》と鉢合わせしたら何を言われるか分からない。できるだけ会いたくはない

欲を言えば学校には行きたくないな。

「うーん。ならうちの学校に転校する?

ここから近いんだけど、清雅学園っていうところ、私のお父さんに頼んでみるね!」

え、ちょ勝手に話進められてるんですけど

まぁ前の学校に通うよりはいいか。

弘也には別れの挨拶にでも、行こうかな。事情を話せばいい、よな

「いいね?」

「え?あ、うん。ありがとう。なんでそこまでしてくれるの?」

とりあえず、1番気になることを聞いてみる

「えーと、ね、 話せる時になったら話すよ。今はまだその時じゃない気がするんだ。ごめんね。でも私は君の味方だから、それだけは覚えておいてね?」

「わかった。とりあえず、ありがとう」

その時とやらが来るまでは待っとこうかな

「でもそのお父さんにバレたらかなりまずいんじゃないかな?」

「うーん、お父さんも私と同じようなタイプだから事情を話せば大丈夫だと思うよ?」

「とりあえず、明日お父さんに聞いてみるね!

今日は夜遅いからもう寝よう!」

そう言われ、時計を見てみると、

短い針が2時を指していた

「うん そうするよ。じゃあおやすみ」

「うん、おやすみ」


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???side

朝、起きて見ると、リビングに置き手紙が置いてあった

見てみると、あの裕也がこの家を出て行ってくれるそうだ

これでお母さんに認められる。

そう思うと心が踊る。

手紙を見てると

「おはよう どうしたの?そんなニコニコした顔して」

あ、お母さんだ。報告しなきゃ

「ねぇ!お母さん。裕也がこの家から家出したってよ!ここに置き手紙があってそう書いてあったの!」

そう言うとお母さんは徐々に顔を明るくしていった

「そう、出て行ってくれたのね、とりあえず感謝はするわ。次は学校よ、学校という1つの社会から追い出しなさい」

学校なら多分もう大丈夫じゃないかな?

「わかった!頑張るよ」



ガラガラガラガラ

「おはよー」

「「「おはようー」」」

私が挨拶すると皆が返してくれる

「ねぇあの変態とはどうなの?」

「昨日も、襲われそうになったの、お父さんが守ってくれて。」

とりあえず嘘を付く

どうせやってない証拠も出てこないだろうし、ここでは裕也より私の方が言葉の信ぴょう性はある

「えー嘘でしょ、流石にやばいでしょ、もう退学になるんじゃない?」

ほら、すぐ信じた

と、話していると

ガラガラガラガラ

「ねぇ、あれって2年の弘也君じゃない?」

「ほんとだ、誰に会いに来たんだろう?」

と女子がキャーキャーと喚いている

「おい、ここに一ノ瀬沙耶香はいるか。」

タメ口か、生意気だな

「私だけど、先輩だから敬語は使おうね?」

私がそう言うと彼は鬼の形相で怒鳴ってきた

「てめぇ、どの口でそれを言ってんだよ。弟を家出するまでに追い込んどいて、何言ってんだよ!」

は?なんでこいつが裕也の家出のこと知ってるの?

「てめぇふざけんじゃねぇよ!お前のせいで裕也はこの学校、退学しちまったじゃねぇか!お前だけは許さねぇ、何があっても許さねぇ」

あ、裕也 この学校から退学してくれたんだ

たまには役にたつじゃない

そう思ってると

ヒソヒソと周りが話はじめた、

「ねぇ弘也くんが言ってること本当なのかな?」

「本当なら、私たち、相当やばいことしてたんじゃない?」

「こいつは、自分が裕也に襲われたと学校で嘘をつき、家では空気同然に扱うクソ野郎だ!嘘じゃねぇ!家出する時においた置き手紙の写真がある!録音した音声もある!」

は?おん、せい?

「こいつは、裕也をどん底まで追いやったクソ野郎だ、同時にこいつの妹の彩も同じことをしている。問い詰めたところ自白した、」

彩が、自白した、の?


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