第3話 プロローグ3

プロローグ長くてすみません 次から本編となります


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「んぁぁ」

今何時だ?

時計を見ると 0時を指していた

「そろそろか。この家ともおさらばだ、父さんにはほんとに感謝してるけど、母さんの味方をするなら。今まで育てて貰っててもこれからは敵だ」

そっと音を立てずに部屋をで、リビングに手紙を置いて外へでる

解放された気分だった

高二で家族を無くすのは少し悲しいが、それよりも解放された喜びの方が大きい。

家を出たのはいいが、どこへ行こう。

どこに住もう。

考えてなかった

とりあえず近くのコンビニにでも行こう。

コンビニでおにぎりを買い、近くの公園で軽く夜食を取っていた。

「さて、今夜は野宿か。やったことないけど大丈夫かな?」

ぼーっとしていた

どれくらいたっただろうか?

誰かに声をかけられた気がして目を覚ました

警察か?

「君、こんなところで寝てどうしたの?風邪ひくよ?」

「すみません」

声の方を向くと、そこには警察ではなく、少女が1人立っていた

「君、こんな時間にこんなところで何してるの?見たところ高校生みたいだけど」

ぁぁ制服のままで来たんだ。

君こそ何してるんだと言いたいところだけど話が長くなりそうだから早く切り上げよう

「ぼーっとしてたんですよ。それよりあなたは帰らなくていいんですか?あと誰ですか?」

「私は実質一人暮らしだから大丈夫。私の名前は山崎天音 君は?あと敬語使わなくていいよ」

「僕は一ノ瀬裕也。」

「裕也くんか、それでこんな時間にどうしたの?もしかして家出?」

勘が鋭いな。

とりあえず話に合わせよう

「まぁそんなところかな」

「うーん私もした事あるけど、あんまり良くはないよ?何があったかは知らないけど。とりあえず話くらいは聞けるから話して見てくれない?楽になるかもよ?」

そう言いながら隣に座ってきた

話したくらいで楽になるわけない

でもこれは帰ってくれなさそうだな。

とりあえず話して終わらせよう

「3年前、母さんが病気で亡くなって、父さんが2週間前再婚しました。その時 義姉と義妹が着いてきました」

「別にいいんじゃないかな?新しい家族が出来たんでしょ?」

「いや全然よくない。この3人が家に来たことで 根本的に何が変わってしまったんだ。僕はその家から必要とされなくなった。それと同時に学校、バイト先からも必要とされなくなった。学校では嫌悪な視線でみられ、無視される。バイトでは雑務ばかり与えられ、お金はちゃんと支払われない。そして家では義理の姉妹には空気みたいに扱われ、母さんからは嫌味を言われる。食事の時は見せつけるかのように僕を抜かした家族で、楽しそうに食事をする。そんな家にいたって意味ないよ。 僕はもう必要ないんだよ。どこでも、誰かも必要とされてないんだ。だから家を出た。あんな家に帰るつもりは微塵もないよ」

話し終わった。帰ってくれよ。

どうせ君も他と同じなんだろ

「嘘、でしょ?それが家族?ありえないよ。あと誰からも必要とされてないなんて言っちゃダメだよ?それは自分の存在価値を否定してると同然じゃん」

「誰からも必要とされてないと思うならこれだけは覚えておいてね?

私は君のことが必要。君には生きてて欲しい」

なんで、なんで初対面の相手にここまで言えるんだろうか?

なんで、初対面の相手のことが必要と言えるんだろう?

こんなの初めてで分からない

「とりあえず!その家には帰らない方がいいよ! うーんどうしようか?住む場所は決めてるの?」

どうして、そこまで気ずかいができるんだろう?

「いや、住む場所は決めてない、お金はある程度あるからバイトを掛け持ちすれば」

「うーん。ならうちに来なよ!1つ部屋空いてるから!」

は?

いや言ってる意味が分からない

初対面の相手、しかも男の子にうちに来なよってほんとに意味が分からない

「いや、さすがにそれは不味いって」

「住む場所はあるの?何か宛はあるの?」

「ないけど、探せばあるよ。」

「なかったらどうするの?今日はどうするつもりなの?」

う、それを言われるとなんとも言えなくなる

「の、野宿するよ」

「だから、ダメだってば!風邪ひくよ!」

「う、わかった、僕の負けだ、お言葉に甘えさせて貰うよ」

「うんうん。それがいいよ」

ほんとに良かったのだろうか、

「それじゃあ行こっか」

「これからよろしく 山崎さん?」

「天音でいいよ」

天音、あまね、どこかで聞いたことがある名前だな昔どこかで、

そのうち思い出すだろう


==============================天音side

私は妹が寝てる間にコンビニにアイスを買いに行った。

その帰り道、運命か分からないけど昔、助けてくれた、あるひとりの男の子を見つけた

「君、こんなところで寝てどうしたの?風邪ひくよ?」

と声をかけると

こちらに気づいたように振り向いた

「すみません」

やっぱりだ

間違いない

昔、私を救ってくれたそれは他でもない私の初恋の相手だった


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次回から本編に入ります!

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