第7話 雪乃4

新一に電話を切られてから放心状態だった靖子は、何とか意識を取り戻し雪乃に電話をかけた。こんな時に相談できる相手は雪乃しかいなかった。

しかし、こんな時に限って雪乃は電話に出てくれなかった。

すると、靖子からメールが届いた。

「ごめん!今電話出れない!どうしたの?急用?」

忙しい雪乃にメールで今の状況を送るのは迷惑のように感じられたけれど、我慢ならず、新一から別れ話をされたことを切り出した。

「新一さんから電話があって、この前の告白なしにしてほしい言われた、、、」

すると雪乃から

「あ、そういうことね。そのことについては今度話そう。」

と返信があった。このメールだけでも少し心が落ち着いた。雪乃の存在はやはり大きい。


靖子は、布団に入ることにした。

まさか、居酒屋で告白された報告をした次に会う時には別れ話を切り出された話をするなんて、、、

ショックでならなかった。


次の日の朝メールを確認すると

「最近仕事が忙しいからさ、会うの、結構先になっちゃうと思う。」

と雪乃から来ていた。

「わかった。それまで頑張る。」

送信した。

今日からの仕事大丈夫かな、、、、

今日は仕事を休もうかとも思ったけれど、さすがに社会人としていくべきだなと思い直し、支度を始めた。足取りは重かった。

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