第3話 雪乃2
今日も靖子は雪乃とカフェでくつろいでいた。
「この前、言ってた新一さんとデート行ってきたの!」
コーヒーを頼んですぐ、靖子は楽しそうに喋り出した。
「新一さんすごくカッコよかったな。雰囲気の良い鉄板焼きのお店予約してくれて、連れてってもらっちゃった。しかもご馳走もでしてくれて、対応もスマートでこんなかっこいい人いるんだって思っちゃった。」
「へえーよかったじゃん。で、どうなの?いい感じなの?聞いてる感じだと、その新一さんって人相当モテそうだけど。靖子もそろそろ人肌恋しくなってきたんじゃない?」
雪乃は毎度のごとくケーキを食べながらからかうようにいう。
「実はね、新一さんがこの前の飲み会の時に私のこと気になってたんだって。それをちょっと恥ずかしそうに言ってきてくれたの。それ聞いた時、本当にもう頭の整理ができなくなっちゃった。」
靖子はあの時以来止まらないニヤニヤ顔で話している。
「靖子、気をつけなさいよ。そんなに浮かれていると足元すくわれるわよ。」
「わかってる。わかってる。次のデートは休日に半日くらい行くことになったんだ。映画見に行く予定なんだけど、何がいいかな?やっぱり恋愛ものかな?」
「恋愛映画一択よ。そのまま、告白してもらえるよう頑張りな。何年も彼氏のいない靖子のうわついた話なんだから、応援してるよ。」
そう言って雪乃は最後のケーキを口に運んだ。
「そろそろカラオケ行くよ。歌いたい歌溜まってるんだから。」
雪乃が食べ終わり急かしてくるので、靖子もケーキを食べ切って、2人はカラオケへと向かった。
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