間章 芽生え
第121話 あらすじと登場人物
あらすじ
社会の最底辺を生きる天童龍誠(23)のもとに古い友人が現れる。彼女は娘である『みさき(5)』を押し付け、その場から逃げ去った。
みさきを育てると決めた龍誠は、悩みながらも立派な親を目指して奮闘する。
多くの人に助けられながら目標へ近付いていく龍誠だったが、過去のトラウマによって自らを肯定的に考えることが出来なかった。
そんな龍誠を救ったのは、彼の友人と、みさきの用意した誕生日プレゼントだった。
主な登場人物(年齢など前作の最終話を元に記述・ほぼ登場順)
本作の主人公。日本人離れした長身の男性だが、女性的な顔立ちをしていることから頻繁に女性だと勘違いされる。ヒゲすら生えない体質も、理由のひとつかもしれない。
とある事情で酒と煙草、ギャンブルに溺れる日々を送っていが、みさきと出会ったことで前に進み、今では和崎優斗の会社で働いている。
「みさきぃ! りょーくんケーキ買ってきたよ!」
みさきちゃん。
とある事情で無口な女の子。本当はとっても甘えん坊で、感情も豊か。
龍誠のことは「りょーくん」と呼ぶ。
お父さん? と聞かれたら「りょーくん」と答える。
お兄さん? と聞かれても「りょーくん」と答える。
お姉さん? と聞かれたら「りょーくんっ」と少し不機嫌になる。
かなりの低身長だが、龍誠の教えによって運動能力は高く、加えて小学生離れした知能と学習能力を持っている。本人は身長のことを少し気にしていて、その関係で食べることが好き。でもりょーくんのことはもっと好き。
「……ん?」
龍誠と同じアパートの隣の部屋に住んでいる女性。
話しやすい雰囲気があり、何かと龍誠から相談を受ける。みさきとは仲が良く、二人の姿はさながら親子のようである。
あんなところやこんなところは平均よりも控え目で、髪は少し長いストレート。龍誠には肌が綺麗だと評価されている。近眼で眼鏡を所持しているが、その日の気分によって装備するかどうか決めている。
鬼畜同人の神様という異名を持つ同人作家だが、最近では子供に見せても安心できる内容のマンガを描いている。
「ふひひ、天童さんの声だ。……あれ? え、アヘッ!? フリーズ!? うそやだ保存してない!!」
龍誠の友人。
手足が長く、整った顔立ちをしている。常に姿勢が良く身形も整っていて、育ちの良さを感じさせる。
周囲には厳格な人間だと思われているけれど、娘には甘く、実は精神年齢が幼い。
人の感情を読み取る事に長けており、本人曰く「色が見える」
仕事では、この能力を使って「魔女」と呼ばれる程の営業成績をあげている。しかし相応の代償も支払っていて、彼女の過去は壮絶なものとなっている。
結衣には、たった一人だけ、僅かな間だけ友人がいた。彼女は十年以上経っても彼のことを覚えていて、ずっと彼に恋をしている。
また結衣は戸籍上みさきの母親であり、龍誠には大きな貸しがある。
「ようやく出ましたね。まったく、なんの為のケータイなのですか? どうせ私からしか……って留守電じゃないですかもう!」
戸崎ゆい(7)(一年生)
みさきの友人。
結衣の娘で、とっても元気な女の子。
ピアノが得意で、四月生まれだからか一年生にしては背が高い。右目の下に小さな黒子があり、可愛らしい二つ結びの髪をしている。
みさきに対抗して勉強したから、小学五年生程度の学力がある。運動は嫌い。
「フシャアアァァ――!」
兄貴(??)
個人経営の飲食店KOYの店長。その素性は謎に包まれているが、龍誠は彼の事を心の中で兄貴と呼んでいる。龍誠との関係は店長と短期バイトだったが、今では腐れ縁の友人のようになっている。
「いらっしゃいませぇ〜☆」
合同会社SDSの社長。
龍誠とは同じ中学だった。
ロリコン。
「いいか天童龍誠、世界は幼女を中心に回っていることを忘れるな」
龍誠が働いていた工場の跡取り。
当時は龍誠と親子のような仲だったが、ある事件によって別れることになった。しかし仕事をきっかけに再会し、過去について話し合ったことで昔のように話が出来るようになった。
日本人離れした体型をしていて、背中の真ん中くらいまで伸びた髪を金色に染めている。実は北欧系の母を持つハーフだが、本人はそのことを知らない。
今では自らの工場で長を務めている。
「龍誠は、オレのヒーローだ」
ゆいとみさきの友人。
夢はトップアイドル!
握手券を付けないCDでミリオンセール!
「るみみ〜ん☆ るみるみだよっ」
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