第10話 第二章
毎晩寝る前にキスをして、毎朝目が合うとキスをする。
だんだんとキスだけでは足りなくなり、旭が僕の身体に触れるようになるのに時間はかからなかった。
大学が夏休みに入ってすぐに、僕と旭は身体を繋げた。
おじさんが出張に出かけた二人だけのある夜、歯を磨いた後に手を繋いで旭の部屋に行った。
二人でベッドに上がると、お互いTシャツを脱いで上半身裸になる。すぐに旭が僕を抱きしめて押し倒した。深く口づけた後、僕の首筋に舌を這わせ、乳首を執拗に舐めて吸う。初めは『男の乳首を吸ってどうするんや』と思っていたけど、すぐにたまらない快感を感じるようになった。
もう今では、旭の唇が胸に降りるだけで、ドキドキと期待するようになってしまった。
乳首を吸われて高い声を上げ、旭の頭を抱えて身を捩る。
そんな僕を旭は嬉しそうに眺めて、更に下へと舌を這わせる。
旭が僕のズボンと下着に手をかけて、一気に脱がせた。
キスと乳首への刺激でぐずぐずに蕩けていた僕は、旭のされるがままだ。
外気に晒されて震える僕のモノを、旭が握り先端に口付けた。
「あっ!…やっ…」
「かわいい…。乃亜はどこも可愛いな」
男のアソコなんて可愛くないやろ!と頭の中で突っ込んでいると、旭が根元から一気に舐めあげた。
「あっ!あかん…っ」
「はあ…かわいい…」
全く僕の言葉など耳に入らない様子で、旭がパクリと僕のモノを咥えた。根元まで咥え込み、顔を上下に動かし始める。
「あっ、あっ!やぁ…、はなっ、はなし…っ」
あまりにもの強い刺激に、僕は二、三度腰を跳ねさせると、旭の口の中に熱いものを吐き出してしまう。
「はぁっ、はぁっ…、ご、ごめん…」
「…んっ。はあっ…かわいい。ん?何謝ってんの?」
「だって…口の中に…」
「ああ、美味かったよ」
「え?飲んだんっ?えっ」
「乃亜、俺にもして?」
「え?」
旭の頼みに顔を上げて見ると、いつの間にかズボンと下着を脱いだ旭の股間に、恐ろしくガチガチになった硬いモノが、上を向いてピクピクと揺れていた。
「あ…すご…」
「乃亜…触って」
僕はゆっくりと起き上がり、旭を押し倒す。そして先端から蜜を溢れさす大きなモノを、そっと握りしめた。
その瞬間ビクン!と大きく揺れて、旭が熱い息を吐いた。
僕は身体を屈めて、旭がそうしたように先端にキスをする。 そして口を大きく開けると、出来るだけ深く咥えた。だけど旭のモノが大き過ぎて、全部を咥えることが出来ない。
僕は喉に当たるまで咥えると、旭がしていたように頭を上下に動かし始めた。
「はあ…乃亜、気持ちいいよ…」
旭が気持ち良さそうにしてるのが嬉しくて、夢中になって頭を動かす。口が疲れてしんどかったけど、時には舌を絡めながら動かし続けた。
「あっ!やべっ」
いきなり旭が叫んで、僕の頭を掴んで上げさせようとする。その直後、僕の喉の奥に大量の熱いものが注ぎ込まれた。
ビクビクと震える旭のモノから顔を離すと、僕は口の中にあるものをゴクンと飲み込んだ。
「乃亜…、飲んじゃった?」
旭が情けない顔で聞いてくる。
僕は頷いて唇の端を舐めた。
旭は僕のものを美味しいと言ったけど、正直味はよくわからなかった。だけど旭のものだと思うと愛しくて、飲み込んだ喉から胃にかけて、熱くポカポカとしている。
僕は胃のあたりを撫でながら、「なんか…熱い…」と言って照れ笑いをした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます