初めての嘘
その日から私はサフズルについて色々調べた。
団員の数、武器の数……調べる事は多く、私はため息を吐いた。「調べる事が多すぎる……」その言葉は誰にも聞かれず、部屋に響いた。
数時間後、私はニーナとアリアに呼び出されアジトの屋上へと来ていた。私は小さく笑みを浮かべ「2人ともどうかした?」と問いかけた。
「……ライ。何を隠しているの?」
「何も隠してないよ。」
「嘘!疲れた表情してるもん!」
「……大丈夫。大丈夫だから。」
「ライ……私たちは仲間でしょ?少しなら協力できるから……」
「ありがとうアリア。でも大丈夫。大したことじゃないよ」私は笑顔を崩さずに言った。隠さなきゃいけない。皆を守るために巻き込まない為に。たとえ私が死んでもここの皆だけは守ってみせる。「じゃあ私行くね。」そう告げて私は部屋へと戻った。
部屋に戻り私はベッドに倒れ込むようにうつ伏せで寝転がった。小さく息を吐き緩く目を閉じた。「大丈夫…まだ大丈夫…皆を守らなきゃ……」そう考えながら呟いた。優しい
「……首領に謝らなきゃね……」そう呟いた私はゆっくりと起き上がり息を吐いたあと髪を縛り軽く自分の頬を叩いてからドアを開け私は外へと向かった。
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