1人目は……
ニーナと2人で部屋に居ると暫くしてから部屋のドアが軽くノックされた。私は反射的に肩を震わせたあとニーナの前に立ち「……誰」と短く問いかけた。ドアの向こうに居る人物は「俺だ」と短く答えた。その声を聞けば私は小さく息を吐きドアを開けた。「……首領……あの……あの人は……」と問いかけたあとニーナは「ライ。怖いなら聞かない方がいいよ。」と告げてきた。首領は少し悩んだあと「地下の部屋に閉じ込めてる。ライお前の能力が必要だ。来れるか?」と問いかけてきた。その言葉はとても重く、でもこの人と一緒にいれば大丈夫だと確信させてくれた。私はにこりと笑みを浮かべ「首領の仰せのままに」と告げた。ニーナは心配そうに私を見つめ「大丈夫……?」と問いかけてきた。私はこくりと頷き「大丈夫……ありがとうニーナ」と告げて首領について行くように部屋を出た。
地下の部屋にたどり着けばあの男は後ろ手に縛られていた。私は一瞬目を見開くも首領の隣に立ち「……お久しぶりですね。まぁ貴方は私の事覚えてないでしょうけど」と目の前にいるヴォルフに告げた。彼は私の方を見たあと一言「誰だお前」と告げてきた。その言葉を聞いた私はヴォルフを睨みつけた。首領は一言「ヒメウソ村。」とヴォルフへ告げた。その言葉を聞いたヴォルフはニィっと笑った。「あぁ……アイツらか!アイツらは良かったなぁ……うちのボスも喜んでたぜ!特に目!アイツらの目は高く売れたなぁ!」と言ってきた。その言葉を聞いた私の目の前は赤くなった。喜んでた?ふざけるな……そんなつまらない事で私の村は……リリーは奪われたの……?
「……ふざけないで……貴方の……貴方たちのせいで……村は……私の親友は!」
「ライ落ち着けただの挑発だ乗るな。」
「……すみません首領。でもこの人は……私の親友を奪ってるんです。」
「ライお前……目の色そんなだったか……?」
「……首領。決めました。」
「決めた……何をだ」
「最初の復讐の相手……1人目はこの人です許可を」
「……あぁ分かった。」
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