来客

次の日目を覚まし私は皆がまだ寝ているであろうフロアへ向かい酷い状況にため息を吐いた。


「……まだ皆寝てる……何時まで飲んでたんだろ……」

「夜中の2時くらいだな。おはようライ。」

「お……おはようございますアレン。夜中の2時って……そんなに飲んでたんですか……」

「俺はすぐに退散したけどな。取り敢えず……首領達起こすか。」

「そうですね……私が起こしておくのでアレンはお水お願いしていいですか?」

「分かった。頼んだぞライ」そんなやり取りをして私は一人一人肩を揺すり起きるよう促した。「ん"〜……」や「あと少し……」など聞こえてこれば苦笑を浮かべ「ほら皆さん起きてください。あとお水飲んで」と告げた。



全員が起きて私達はのんびりした時間を過ごしていた。すると外からドンッ!と音がして団員たちは一気に警戒態勢に入った。私は首領の近くに行き外を睨みつけた。すると一人の男が入ってきた。男はニヤニヤと笑いながら「おーおー……そんなに殺気飛ばすなよ。」と告げてきた。その男の声を聞いた時私は目を見開いた。その男は私の親友、リリーを殺した張本人だった。「まぁいいや。おいボスは誰だ?」とその男は周りを見ながら告げ首領が立ち上がり「俺だ。お前名前は?」と問いかけた。男は「ヴォルフ。サフズルのNo.2だ。」と告げ首領とその男……ヴォルフは話し始めた。


「なんで……どうして……」

「ライ?どうかしたか?」

「アレン……私あの人知ってます……」

「マジかよ。なんで知ってんだ?」

「……私、親友が居たんですけど……あの人に殺されたんです」そう告げればアレンはヴォルフを睨みつけ「ライ。ニーナと部屋行ってろ。終わったら呼ぶから」と告げてきた。私は小さく頷いたあとニーナと部屋に向かった。ニーナに「ライ……震えてるよ大丈夫?」と言われるまで私は自分の震えに気づかなかった。



この震えは怒りなのか動揺なのか……自分でも分からなかった。

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