私の最低な元カレについて聞いてください

西基央

桃花ちゃんがカワイソウな話





 私は宇喜奈桃花(うきな・ももか)。

 私は最低な元カレに人生をダメにされました。

 今日はそんなクソみたいな男についての話を聞いてください。


 学生時代の私は、自分で言うのもなんですが、とても容姿に優れていました。

 高校でも五本の指に入る美少女で、運動は少し苦手だけど成績優秀。性格も明るく素直かつ誠実で、自然と周りに人の集まるクラスの中心。

 古い言い方をすれば、学園のアイドルのような存在でした。



 当時、そんな私には彼氏がいました。

 浦木理雄(うらき・りお) 

 中学の頃から一緒の男の子で、私から告白してお付き合いが始まりました。

 どこか地味で、決してイケメンとは言えない。けれど優しくてほっとっするような人でした。

 記念日の前にはバイトをして、私とのデートの準備を整えたり可愛いところもあります。

 高校になる頃にはお互いの家族とも仲良くなり、きっと将来は彼と結婚するんだろうなと思っていました。


 けれど今になって思えば、猫をかぶっていたのでしょう。

 理雄くんは次第にその醜悪な本性を露にしていったのです。


 始まりは私が一学年上の先輩と肉体関係を持った頃からでした。

 当時の私はモテていたので男子から声をかけられるのも日常茶飯事。その中でも根戸先輩はしつこい方です。

 私には理雄くんというカレシがいる。

 そう断わっていたのですが、私のお友達も「一度くらいデートしてあげなよ」というので仕方なく二人きりで遊びに出かけました。

 やはり年上なので、色々と慣れているのでしょう。

 最初は嫌々でしたがデートはとても楽しいものになりました。夕食もご馳走してもらい、遠慮していたのですが強引に押し切られ、少しだけお酒も飲んでしまいました。

 

「桃花ちゃん、いいよね」


 ふらふらになった私はそのままホテルに連れ込まれ、初めてを捧げてしまいました。

 本当は理雄くんとするはずだったのに。泣く私に根戸先輩は言います。


「慣れてる方がカレシくんも喜ぶよ。俺と練習しよう」


 彼が言うには、男性というのは処女を苦手にするものだと。

 理雄くんとする際の練習で、浮気ではないからと説得されました。

 浮気ではない。練習なら不貞ではないと思い至った私は、寝取先輩の誘いに頷きました。

 そう、私は確かに理雄くん以外と肉体関係を持ちました。

 ですがそれはあくまでカレと最高の初体験をするための特訓のような気持ちだったのです。


 それから私は根戸先輩と何度もしました。

 手やお口での技、上になって腰を振る技、理雄くんを喜ばせるために舌を絡ませるキスだって何度も練習しました。

 根戸先輩は優しく、ホテルに行く前は気分を高めるため毎回デートをしてくれます。

 私はクリスマスや理雄くんの誕生日にも根戸先輩と行為をしました。

 全ては理雄くんのため。自分で言うのもなんですが、私ほど献身的なカノジョは中々いないと思います。

 にも拘らず、理雄くんは私を裏切ったのです。


 彼は変わりました。

 私は理雄くんのために頑張っているのに「デートにいかないか」とか「いっしょに帰ろう」とか誘ってきます。

 影の努力を知らないから仕方ないと思いつつも、次第に煩わしくなり彼の誘いはほとんど断わるようになりました。


 ただホテル代もバカにならないので、それを稼ぐためにも彼の部屋へ行くことは忘れません。財布から何度かお金を拝借して、根戸先輩にお礼をします。

 一度お金を抜き取るところを見咎められたことがあります。

 ひどい話です。カレシのモノはカノジョのモノだというのに、あろうことか理雄くんは私を怒ったのです。しかも遊びに使う訳ではなく、根戸先輩へのお礼の金銭だというのに。

 正直、失望しました。ああ、彼は本当に変わってしまったのだと。

 そして先輩とホテルに行き、現状を相談するとこう言いました。


「君の頑張りを理解しないカレシなんて必要? 俺にしときなよ」


 胸が高鳴りました。

 先輩は練習相手というだけでなく、私に恋愛感情を抱いてくれていたのです。

 なにもしない理雄くんと違い私のために色々としてくれた人。いつの間にか、私は先輩に惹かれていました。

 ですから理雄くん……浦木くんなんかとの将来よりも、根戸先輩の傍に居たいと願ったのです。


「せっかくだから、練習の成果くらいは見せてあげようか。ビデオレターを撮ろう」


 浦木くんの未練を消すためにも私はそれに同意しました。

 撮影しながら私は言います。「あなたなんかよりも先輩の方がたくましくて素敵」、「もともと財布としかみていなかった」、「もう半年も先輩とえっちをしていた」、「先輩もっとしましょう」。

 きっと彼は私という恋人を失って涙するでしょう。

 正直なところ、いい気味だと思いました。

 もともと陰キャと美少女、釣り合っていなかったのです。

 そこを行くと先輩はイケメンだし、まさに美男美女のカップル。

 それに先輩はサッカー部のエースでもあります。浦木くんなんて足元にも及びません。

 完成した動画を彼に送り、先輩との幸せな恋人生活が始まると私は思っていました。

 実際最初の一か月は満ち足りていました。


 


 ですが、浦木くんは私に最低な攻撃を仕掛けてきたのです。


「この、バカ娘がっ!」


 ある日私は、父親に拳で殴られました。

 いきなり意味が分からない。理不尽な暴力に対し文句を言うと父は怒鳴ります。


「浦木くんから見せてもらったぞ、あの動画を! こんな…こんな恥知らずが俺の娘とは……!」


 なんと、浦木くんは父に先輩が撮影したお別れビデオレターを見せていたのです。

 父だけでなく母と妹にも。


「ああ、浦木くんに申し訳ない……」

「最悪。こんなクズが姉とか」


 母は泣き、妹は侮蔑の視線を向けてきます。

 意味が分かりません。どう考えてもひどいのは浦木くんではありませんか。

 私はずっと誠実に対応してきたのに、彼は最低です。


 翌日、文句を言おうと登校しました。

 ですがクラスに入ると男子からはいやらしい視線を、女子からは侮蔑の目を向けられました。

 それも浦木くんのせいでした。

 私と根戸先輩は、行為の動画を何度も浦木くんに送りました。仲の良い恋人となった私達の姿を見せつけたかったし、不誠実な彼への罰という意味もありました。

 その十を超える動画を、彼は有料で販売していたのです。

 買ったのは男子だけではありません。女子や、教師までもいるそうです。


「うわぁクズいw」

「だと思ったよ。桃花正直ブッてたしw」


 男子とは違い、女子は私を馬鹿にするために購入した人がほとんどでした。

 たった一か月で私と根戸先輩の関係は全校生徒の知るところになりました。しかも私が浮気をしていたということになっていたのです。

 私はあまりに非道な行いに怒り、教室で浦木くんに対して不満をぶちまけました。

 でも浦木くんは冷たい視線を向けてきます。


「お前は何を言ってるんだ。浮気しておいて」


 浮気じゃない。

 私はただセッ〇スの練習をしていただけ。


「俺の財布から金を盗んでおいて」


 カノジョなんだから当然の権利だ。


「こんな動画送りつけてきて」


 私のような素晴らしいカノジョを顧みなかったあなたへの罰でしょうが。

 ここまで言えばクラスの皆も私に味方してくれるはず。

 そう思っていたのに、小学校時代からの親友は汚いものでも見るような眼をしていました。


「クズ女。二度と話しかけるな」


 この時、ようやく気付きました。

 そうか、浦木くんはとっくに根回しを終わらせていたんだ。

 おそらく女子は魅力的な私に嫉妬して、罠に嵌めようとした。

 つまり最初から、何の罪もない私を陥れるつもりたっだのです。


「あいつ、まだ学校来てるよ」

「とっとと消えろよ鬱陶しい」

「浦木くんかわいそー」

「外面いいだけの中身ゴミ」

「あーあ、いるだけで空気悪くなる」

「どうやったらあんな面の皮厚くなれるの?」

「股も頭もゆるいんだろ」


 彼らのせいで私の学校生活は最悪なものに変わりました。

 教室では孤立し、当たり前のように暴言を吐かれる。行事ごとでも私だけ露骨にはぶられる。

 クラスの中心だった私は、今ではいないものとして扱われています。


「ねえ、私こんなクズとご飯食べるの嫌なんだけど」


 家に帰れば妹からもひどいことを言われます。

 それをお母さんに訴えても、嫌悪の目で見られるだけ。お母さんもお父さんもあからさまに妹を贔屓して、私の言うことなんて聞いてくれないのです。

 

 ああ、もう私には根戸先輩しかいない。


 彼に助けを求めようとしましたが、それもできませんでした。

 何度メッセージを送っても既読にならない。

 どうしたんだろう。心配する日々が一か月ほど続いた後、ようやく連絡がつきました。

 久しぶりに彼に会えた私は驚愕しました。

 

 根戸先輩の片腕と片足が無くなっていたのです。


 どうやら事故に遭ったらしく、今まで病院にいたそうです。

 腕と足を失くした彼は当然サッカー部を退部、かつての栄光を失いました。


「なんで、こんなことに……怖え、怖えよ。ノコギリが襲ってくるんだ……」


 あれだけ男らしかった根戸先輩は、今では引きこもって泣いてばかりの生活を送っています。

 本当は支えてあげたかった。でも、これは先輩が一人で乗り越えなくてはいけない壁です。

 だから私は先輩を想いつつも身を引くことにしました。


「浮気相手、事故でダメになったんだって」

「そんで捨てたんだろ。性格腐りきってんな」


 なのに私の心を知らない生徒は好き勝手に罵ってきます。

 本当にこの学校にはクズばかりです。


「大丈夫? 宇喜奈さん……だったかな?」


 そんな中、一度だけ三年生の先輩が様子を見に来たことがありました。

 三年生の西古(にしふる)という男子です。

 面識のない男子で警戒しましたが、なんでも西古先輩は浦木くんと中学が同じだったそうです。


「今回は浦木くんにいろいろ頼まれてね。まあ、君には何もしないでいいと言われたけど、様子くらいは見ておこうかなと思って」


 おおかたクズの浦木くんは私へのフォローなんてするな、とでも話していたのでしょう。

 ですが西古先輩は浦木くんと違い優しく、恋人と別れた私に同情して声をかけてくれたようでした。


「大変だったね。これ、よかったら食べて」


 そう言ってハンバーガーをくれました。

 正直貧乏くさいと思ったけれど、好意を無下にするのもアレなので頂きました。

 多少クセはあったもののそこそこ美味しかったです。


「もしよかったら仕事紹介できるから。女の子はいつも足りてないからね」


 でも、誰かに優しくされた記憶はそれが最後です。

 他の人は何の罪もない私を責め続け、結局私は学校にいられなくなり自主退学となりました。


「あぁ、あぁ! このバカ娘がっ! なんでお前はそうなんだ!」


 いじめを苦にして退学したのに、お父さんは私を殴ります。

 お母さんも守ってはくれません。

 最低な元カレと最悪なクラスメイト、そして毒親のせいで私はニートになってしまったのでした。



 それから幾年もの間、私は自室に閉じこもっています。

 食事はお母さんが用意します。こうなった原因は両親にもあるのだから当然です。

 何故こうなったのだろう。

 考えて頭に浮かぶのは浦木くんのことです。彼がもっとちゃんとしていれば、私はこうなっていなかったのに。

 そう思いながらも、怒りという感情は持続しないものです。

 苛立ちは月日を重ねるごとに薄れ、空虚な心を満たすために通販で買い物をする毎日。お金は親の財布から拝借しています。

 でも、心は満たされないままでした。


「ねえ糞女、生きてる?」


 そうして二十七歳の誕生日、妹がドア越しに話しかけてきました。

 大学生になって恋人を作り、卒業後すぐに結婚した妹は子宝にも恵まれ、順風満帆な日々を送っているようです。

 何の苦労もせず楽な生き方をする妹を嫌悪していましたが、今日ばかりはその言葉に耳を傾けました。


「理雄にいちゃん、大企業に就職して課長にまで昇進したんだって。一軒家をキャッシュで買えるくらいの貯蓄は溜まったって言ってたよ」


 付き合ってた頃、浦木くんはうちの家族とも良好な関係を築いていました。

 特に妹は彼をよく慕っていて、にいちゃんと呼んでいます。聞いた話では、妹の結婚式にも出席したのだとか。

 誘われたからといって元カノの妹の式に顔を出すなんて、常識のない男性というのは困りものです。


「大切な恋人のために頑張ったんだってさ」


 でも、少しの不満はその一言で吹っ飛びました。

 大切な恋人……もしかしないでも、私以外にはいません。

 ああ、そうか。

 結局彼は、別れた後も私を忘れられなかったのです。

 恋心を消すためにひどい態度をとってきたけれど、それでも未練は捨てきれなかった。

 だから努力して、地位を得て。

 ようやく私を迎えにくる決心が出来たのでしょう。


「ふふ、もう遅いんだから」


 いえ、回り道をしていたのは私も同じ。

 少しのすれ違いから、こんなにも長く離れてしまった。

 でも彼は私のためにマイホームを買う資金を用意した。なら、豪華なディナーくらいで許してあげましょう

 そうして私は数年ぶりに部屋の外に出ました。



 ───彼は歩いてきた。

    なら私は、笑顔で迎えてあげよう。



 ……だというのに、浦木くんはまた私を裏切ったのです。

 妹に聞いても、彼の住んでいる場所は教えてもらえませんでした。どの面下げて会いに行くのかと。

 なので浦木くんの実家に電話し、同窓会の幹事のふりをして現在の住所と連絡先を手に入れました。

 私は彼の住むマンションを訪ねました。

 外観は中々いいですが、私が住むにはちょっと足らないかな? 引っ越しの提案をしないといけません。

 その辺の話し合いのためにも、彼の住む部屋へと行きました。


「……なんで、お前がここに」


 大人になった浦木くんは、精悍な男性になっていました。

 これなら私の隣にいても見劣りしません。お金もあるし。

 久しぶり、理雄くん。そう言うと、なぜか彼は表情をこわばらせました。


「なにしに来た」


 久しぶりの会話のせいか、彼は緊張しているのでしょう。

 やっぱり彼は未熟です。これは家計を私が管理して、色々とリードしてあげないと。


「どうしたの、理雄?」


 そう思っていたのに、彼の背後から女性が出てきました。

 自宅で過ごすようなラフな格好。私は、無防備な女性の姿に、一瞬で確信に至りました。


 そう、彼は……浮気をしていたのです。


 私というものがいながら、他の女性を部屋に入れるなんて浮気以外の何物でもありません。

 私は激昂して叫びます。


 どういうこと?!

 なんで他の女がいるの?!

 私を迎えに来るはずでしょう?!


「なんだよこいつ、頭おかしいだろ……」

「この人前に言っていた……。ね、ねえ? あ、危なくない?」


 女は理雄くんの胸元にしなだれかかる。

 ああ、そんなはしたない手で彼を誘惑したのか。このビッチめ。

 貞淑を旨とする私からすると考えられない。小汚いメスの振る舞いに嫌悪感が膨れ上がる。

 彼から離れなさい!

 彼は私を迎えるために大企業に就職したのよ!

 淫乱女が調子に乗るな!


「っ、ふざけるな! 俺は彼女と結婚するために頑張ってきたんだ! 誰がお前なんかを迎えに行くか!」


 私は理雄くんに突き飛ばされてしまった。

 なんで? なんでその女をかばうように立ってるの?

 だって恋人のためにって、私のために頑張ったんだって聞いたもの。

 ようやくあの毒親から、腐った妹から離れられると思ったのに。

 貴方の稼ぎで4LDKの邸宅に住んで! 周囲からうらやましがられて! 優雅な奥様として私は暮らすの!


 それなのに、その糞女が邪魔をしようとしてるの! なんでわからないの?!


 は、離れろ糞女ぁぁぁぁぁ?!

 そいつは私のだ、私のために働いてるんだ!

 お前なんかには一銭もやらない、全部全部私のものだ!

 ねえ、理雄くん! 私たち恋人同士でしょう?!

 ちょっとすれ違っちゃったけど私は貴方のことを愛してるの!

 口も手も腰遣いも最高なのよ、いっぱい味合わせてあげる!

 だからそんな淫乱女から離れて、私の元に戻って来て!

 いまなら、浮気も許してあげるから! ねえ?!

 

「……ゴミが。俺は、なんでこんな女を昔……」


 でも、どれだけ誠意を尽くしても、クソ女に騙された理雄くんは私に手を差し伸べてはくれなかった。

 しばらくすると遠くからサイレンの音が聞こえてきた。

 どうやら喧嘩だと勘違いして、近所の人が通報したらしい。

 チャンスだ。これであのクソ女が捕まれば、理雄くんの目が覚めるかも。


 なのにやってきた警官は何故か、私を捕まえた。

 どうして?! 悪いのはあっちなのに!

 どれだけ訴えても暴れても、私の話なんて聞いてくれない。本当にこの国の警察は腐っている。

 助けて、理雄くん!

 けれど彼の返答はひどく冷たかった。


「助かりました。いきなり訳の分からないことを言って襲い掛かってきたんです」


 理雄くんは嘘を吐いて、警官に私を売りました。

 優しくて、ほっとする人だと。この人といつか結婚すると思っていたのに……。

 結局、私はムリヤリ警官に連れていかれたのでした。


 ……どうしてこんなことになったのか。


 騒動が終わった後、留置場に入れられた私はぼんやりと考えます。

 私は昔から可愛く成績優秀で、真面目に真っ当に生きてきた人間です。

 しかしただ一点、恋人に浦木理雄という最低な男を選んでしまった。

 それだけで私の人生は大きく狂ってしまいました。




 これで私の最低な元カレの話はおしまいです。


 私は彼のために練習をしていただけ。

 ですが彼のそれは明確な浮気です。

 なのにそれを棚に上げ、私を警察に突き出すような真似をしました。


 どれだけ正しく生きても、選ぶ恋人によっては不幸な道を歩むことになる。

 そのことを、どうか忘れないでほしい。


 私はこの留置所で、私のように誠実な人間が悪意ある誰かに陥れられることがないよう、切に祈っております。












 ※友情出演:「クズチャラ男に~」より三年になった西古先輩。



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