第6話
さて……どうしたものか……
デュランダルももういないしレグルスも相当なダメージを受けてる。
このままでは全滅は確実
せめてレグルスだけでも立ち直ってくれれば太刀打ち出来ないこともない……
少しレグルスの様子見するか……
「……見つけた」
ゼイン「……」
またか……俺を追ってどこまでもついてきやがる
白髪の女、そして刀を所持
名をイリゼと言っていた
狙いは俺の拘束
イリゼ「 ゼイン……今回こそお前を生け捕りにする」
ゼイン「調子に乗るなよ小童が。いつまでもついて来やがって、さっさと殺したらどうだ?」
イリゼ「上からの命令で生け捕りにしろと言われてるんでな、それにお前の転生主は珍しい」
やっぱりまだそれが狙いなのか
変わらんな、お前も 彼奴らも
ゼイン「上から……ねぇ?お前はそれでいいのか、命令に従うだけの人形で」
イリゼ「私はその為だけに生きている、命令に従ってさえいればいい。」
ゼイン「俺の偽物って名前でなぁ!!」
ギリッ!
イリゼが歯をかみしめた
この言葉が彼女にとって1番屈辱的で耐え難いものだろう
イリゼ「お前に何が分かる!対抗するにはこれしかないんだ!」
ゼイン「対抗?悪いな、未完成にしか見えん!まともに能力を扱えないで何が対抗だ、笑わせるな!」
イリゼ「黙れ!」
彼女は俺の血族でもないのに俺と同じ転生主を持っている、だがそれも無理矢理植え付けられたものでまともに扱えていない。
俺が勝つのは明確
イリゼが走り出し俺に刀を振るい始める
左足から踏み込み左肩から入り右脇腹に抜ける 遅過ぎるな
即時に抜刀しイリゼの刀を混じり合わせる
イリゼ「くっ……!」
ゼイン「俺の勝利は明確だ、諦めてくれるか」
イリゼ「ふざけるな!まだ負けていない!」
イリゼの転生主の能力で右側から青い拳が飛んでくる、その拳を俺は紫色の拳で受け止める。
所詮は偽物、この程度か
イリゼ「ずっと罵られてきた!彼奴らが植え付けてきたくせに、偽物だとか!失敗作だとか!屈辱だったんだ!!」
ゼイン「その怒りの矛先を俺に向けるな!!」
俺の転生主の力を使いイリゼを切りつける
避けても間に合わずイリゼの腕からは血が流れた
ゼイン「俺も暇じゃないんだ、早々にけりを付ける」
そして俺の後ろには紫色の騎士が現れた
剣を持ち鋼鉄の鎧をきた竜殺しの英雄
行くぞ……ジークフリート
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