第3話

デュランダル「俺がですか!?」

王「あぁ、妻が別の国の王女にお茶会を誘われたらしい。だから護衛を頼みたい。」


またとない機会、断る理由も無いだろう。

初めて期待して頼み事をしてくれた、とても誇らしい。


デュランダル「分かりました!この任務引き受けます!」

王「頼んだぞ。」


護衛か……確かに獣に襲われでもしたら大変だしな。俺がこの国の騎士として様を別の国まで護衛する。

それに護衛は俺だけじゃないし心強い。


レグルス、羨ましがるかな!

いや彼奴の事だしな、あっそくらいで済ませそう。


騎士になっての初任務、何がなんでも完遂せねば!





スピネ「うん、似合うじゃん。」


さっきからずっとスピネさんの着せ替え人形となっている……服なんて素っ気ないのでいいのに。


アギト「いや、こんな大量に選ばなくても。」


スピネ「体とか大きくなるし、暑い時用と寒い時用!あと寝間着と自室用にデート用に戦闘用に……。」


アギト「勘弁してください……。」


一体何着買う気なんだ……


あれ、レグルスさんが黒いコートを着た人と話してる。


アギト「スピネさん、今レグルスさんと話してるあの人って誰ですか。」

スピネ「んー?あぁ、ゼインだよ。一応王国の兵士ではあるんだけどね。多分レグルスよりも強いよ。」


アギト「レグルスさんよりも!?」


スピネに風魔法を教えたレグルスさんよりも強い……かっけぇ……。


スピネ「この国では最強って名高いよ、まだ戦ってるとこ私は見たことないんだけどね。」


見てみたいな……どんな技使うのか……

誰の使命なのか……




スピネ「アギト、夕飯も買い終わったし帰ろっか。」


アギト「はい、すいません 服とか色々。」


スピネ「これから一緒に生活するんだもん、これくらいはないと。」


少し照れくさいな

スピネさんと一緒にか……

一緒に……ご飯食べて 出掛けて 戦って ……


凄く……楽しみだ





ゼイン「いや……んなとこ何しに行くんだ」

レグルス「調査ですよ、観光含め」

ゼイン「……まぁ彼奴らも別の街に行ってるしな。早めに帰ってこいよ」

レグルス「そのつもりだ」


エニアスフィアまでの遠出、大丈夫だ。俺なら直ぐに着く

そこでの調査を早急に終わらせ王国に戻る。


レグルス「俺らがいない間、王国に何かあったらお前だけが頼りだ。頼んだぞ」

ゼイン「デュランダルの事も信用してやれよ……。まぁ任せとけ」


ーー主、行こうか


あぁ



ゼインにエニアスフィアまでの遠出を告げ、王国を出て走り出した。


此奴がいればこの程度……

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