第2話

楓「おやおや、レグルスはんではないですか。」


レグルス「ご無沙汰してます、楓殿。」


楓「いいのよ、少し前にデュランダルはんも来てくれたし。此処は女ばかりだからたまに顔を出してくれると退屈しないわ。」


レグルス「力仕事とかは……。」


楓「ないわ、少し前にデュランダルはんが来てくれたんや。お礼に蜜柑をあげたわ。」


やっべ、そうとは知らず1個貰ったから喰っちまった……




刹那、木の影に隠れていた少女が飛び出してきた


一葉「楓さん!そいつは騙そうとしてるんです!どうせ女共を攫って臓器売買とか奴隷とかにするつもりなんだ!」


レグルス「まだ警戒されてますね。」


楓「悪いわぁ、警戒心強い子で……。」


レグルス「まぁ悪い事ではないですが。」


一葉「お前なんかこのクナイで串刺しにしてくれる!はぁーーっ!!」


レグルス「風よ。」


一葉「えっ?…………何で空中に……。

ぐふっ!」


楓「これで分かったやろ?貴方にはレグルスはんに傷一つ付けれへん。」


一葉「ぐぅぅっ……!覚えてろ!」


楓「悪い子ではないんやけどなぁ……。」




ーーあの小娘、私が喰ろうてやろうか


辞めろ、協定を結んでるんだぞ。




楓「そういえばデュランダルはんが王国の騎士になったって噂で聞いてなぁ、めでたいやないか。」


レグルス「ですね、少し不安ですが。」


楓「心配性やなぁ、友だからかねぇ。」


レグルス「……。」


楓「この後また何処か行くのかい?」


レグルス「あぁ、1回王国に戻ってエニアスフィアに行く。」


楓「そうか、レグルスはんなら大丈夫だと思うけど気を付けなよ。エニアには人間じゃないのもいるからね。」


レグルス「分かってる、大丈夫だ。」





スピネ「アギトー、買い物行くけど。」


アギト「行きます。」


(*/ω\*)キャー!!行きますだってー!デートみたいで恥ずかしい!

でも行くってことは何か欲しい物があるのかな。何でも買ってあげよう。


さて、今晩は何にしようか。

グラタンとか食べたいな……

アギトは大丈夫かな。


スピネ「アギト、夕飯グラタンでもいい?」


アギト「いいですよ、お手伝いします。」


グラタンとなるとチーズにベーコンと……


ん?あそこにいるのってもしかしてレグルス?あ、やっぱレグルスじゃん。


スピネ「おーい、レグルスー!」


レグルスがこっちに振り向いた。

私に気付いた表情。


スピネ「レグルス戻ってきてたんだね。」


レグルス「あぁ、一旦な。次はエニアスフィアに行ってくる。」


スピネ「エニアスフィア?めっちゃ遠いじゃん、まぁレグルスならすぐ着くか。」


レグルス「調査としてな、知っておきたい事がある。ところでスピネ……隣の男は?」


スピネ「昨日森で倒れてたので、自宅で休ませたアギト君です。」


レグルス「お前は警戒心ねぇのな……。」


スピネ「ん?」


レグルス「いや、何でもない。」



上手く聞き取れなかったが何故か侮辱された気がする、まぁいいか。



スピネ「アギト、こちらレグルスさん。私はこの人に風魔法を教わりました。風魔法ならレグルスが1番だよ。」


アギト「アギトです、森で倒れてたのを拾われました。」



ーーレグルス、此奴臭うぞ。


どういう事だ?


ーー獣のような龍のような臭いがする。気を付けろ。


獣か龍の意志を引き継いだのか?


ーーその可能性が高い。


スピネ「では私達は夕飯の買物をしてくるので、無事に帰ってくるんだよー!」


レグルス「あぁ。」


レグルスに手を振ってアギトの手を引っ張る。早く買物済ませちゃお。





ーーデュランダルに早く挨拶して出るぞ。


あぁ、急ごう。


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