ツルツル

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話し掛けてきた。



「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「何か最近、学校に来たとき机回り綺麗な時無い?」


「あぁ…舞も気付いてたか…」


何かすごく綺麗な訳じゃないが自然な感じで

他の所より綺麗な気がするんだよな…



「私達の席の間の床、何か他のところと比べるとツルツルな気がするわよね?」



「たまに、滑りそうになるよな?」


俺がそう言うと斉藤さんの席の方で大きな音がして

慌ててスマホを持って出ていくのが見えた



(急用の電話か、何かな?)



「まぁ、何事もツルツルだから良いって物でもないわよね?」



「そうかもな?」


「陰毛もすこし残すのもまt「ストップ舞!」」


スマホでとはいえ普通に陰毛とか言うなよ!?


「ダメか~…」


「反応に困るからアウト!」


「仕方ないわね…まぁ、修学旅行は温泉も入れるらしいから、アソコだけじゃなく肌もツルツルになるわね!」



「…まぁ、肌は良いことだな!」


「やっぱり、肌綺麗な女の子は男子から見ても魅力的なのかしら?」



「まぁ、そうなんじゃないか?…ガサガサだと魅力とかより痛そうだな…大丈夫かな?って気持ちが出てくるだろうしな。」



「なるほど…さわり心地的なことじゃないのね」


「まぁ…それもあるだろうけどな?」


「私はお肌には気を付けてるからいつでも、お肌チェックしてきていいわよ!」



「手でも繋ぐか?」


「それはもちろん繋ぐけれど…」


「ん?」


「足とかでもいいわよ!」


「何か絵面がエッチだからダメ!」


「秋兎くんの口からエッチとか出ると…興奮するわね!」


「う、腕とかでいいだろ?」


「脇?」


「腕だっての!わざわざマニアックにするな!」


「ちなみに私、とても脇が弱いわよ!」


「教えてくれなくていいよ!?」


「頬っぺた触ってみる?」


「…二人っきりの時にな?」


「デュフ」


「気持ち悪い!」


「素直な罵倒、心より感謝するわ!」


「感謝するな!?」


「秋兎くん?人に対しての感謝は常に忘れてはいけないのよ?」



「その心がけは立派だがずれてるよ!?」



翌日、俺達の間の席の床が綺麗だけど

ツルツルじゃなくなっていた。


「誰か分からんが…ありがとう?」

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