温泉

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話し掛けてきた。



「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「温泉って素敵よね?」


「疲れた時とか最高だよな!」


「それはもちろんなのだけど…」


「ん?」


「壁一枚隔てて、年頃の男女が全裸で濡れてる状態なんて…素敵よね?」



「アニメの見すぎだ!」


「な、なんでよ?」


「いや、時間づらすだろ?」


「……オーマイガー」


何か放心状態で空を見上げてしまった


「帰ってこい舞。」


「あ…あらやだ…私の内成る金髪巨乳美少女が出てしまったわ」



「内成る金髪巨乳美少女!?」


「ハーバード大学を飛び級で卒業した実年齢16歳の美少女(設定)よ!」



「お前…そんなイマジナリーなことしてたのか?」


「な、何よ…変身願望みたいなもんよ?」


「…俺と付き合ってるお前じゃ満足できないのか?」


「秋兎くん…あまりエロい言葉を使わないで…ムラッとするわよ?」



「若干、愛染隊長みたいなこと言うな!」


「よく分かったわね…しかしね秋兎くん」


「どうした舞?」


「時間が違うことで産まれるエッッ!があるのよ?」


「…例えば?」


「男子が先に入ったら~…」


「ほうほう」


「『あ、あれ?◯◯君が…少し色っぽく見える』みたいな?」



「まぁ…風呂上がりなんか普通は見ないもんな?」


「で、女子が先なら…」


「ほうほう」


「『…女子エロ』ってなるわ」


「男子に知性を感じないんだが!?」


「恥性は感じるでしょ?」


「字が違う!」


「でも、正直なところ?」


「な、なるかもな」


「正直でよろしい。」


「珍しい…怒らないんだな?」


「私のお風呂上がり姿で上書きするから問題ないわ」


「お、おう?」


「誰が一番か…よく分からせてあげる🖤」


「はは…ちょっと楽しみにしてる」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る