急なお誘い

のんびりとした休み時間

舞は珍しく友達と何処かへ行ってしまい

暇だなと考えていると

これまた珍しく学校に来ていた神埼が

こっちのクラスに来て話し掛けてくれた




「ねぇアキ君」


「どうした神埼?」


「来週の日曜日空いてる?」


「あぁ、大丈夫だぞ?」


「良かった…あのさ」


「うん。」


「その日、うちに遊びに来ない?もちろん、神川さんと妹ちゃんも誘って大丈夫だから」



「おじさんも誘っていいか?」


「おじさん?…あぁ、凛さんね!もちろん良いよ!」


「ありがとう。しかし…急にどうしたんだ?」


「深い理由はないよ?ただ、休みをもらえたけどやることが思い付かなかっただけ。」



「なるほど…分かった!みんな誘ってみるよ!」


「うん!楽しみにしてるね!」


そう言って正直、恋に落ちそうな位いい笑顔で

自分のクラスに帰っていった。

そんな神埼を見送った俺に

今日も今日とて神川さんは話し掛けてきた。




「ねぇ秋兎くん」


「うわビックリした!…何だよ舞?」


「逢い引きしてたのね?」


「逢い引きじゃないぞ!?」


「挽き肉にするわよ?」


「それは合挽きと逢い引きをかけてるのかな?」


「良く分かったわね…どっこいしょ!」


「椅子が壊れるぞ!?」


「失礼ね、そんなに重くないもん!」


もん!ってカワイイなおい。

しかしイスにジャンピングヒップドロップしたら

重さとか関係なくイスを心配するわ!



「それで、ナニを話してたの?」


「少なくとも、やましい話しじゃないよ?」


「じゃあ、やらしい話し?」


「もっと違う!」


「じゃあ、どんな話し?」


そう言ってちょっと不機嫌そうにこちらを

見ている彼女を見て申し訳ないなと思いつつ

カワイイなと考え



「家に遊びに来ないか?って言われただけだよ。」


「あら、お家デート?妬けるわね?」


「違うよ?あと、神埼は確かにカワイイが男の子だからな?」



「…カワイイね。」


さらに不機嫌になった舞はほっぺたを膨らませた


何だこのアザとカワイイ生き物は…



「カワイイお嬢さん、神埼は君も誘ってたよ?」


「あら…3Pね」


「ちゃうわ!健全に遊びに来ないか誘ってくれたんだよ!?」



「あら、それは楽しみね」


「俺は冬花誘うから、舞は凛さん誘ってくれ」


「パパもいいの?」


「いいらしいぞ?」


「ますます楽しみだわ!」


「あまりハードル上げてやるなよ?家なんだからな?」


「そうね、確かに」


しかし内心俺達はWAKWAKを隠せなかった

すまん神埼!


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