AKI's KITCHEN!

のんびりとした休日

フルコースを食べ終わった俺達は

コーヒーを頂いていた。

さて…次は俺の番だなと立ち上がった俺に

神川さんは話し掛けてきた




「どうしたの秋兎くん?」


「いや、次は俺の番だなと」


「え?え?」


「凛さん、キッチン借りてもいいですか?」


「それは構わんが…いいのかい?」


「もちろん、と言うか最初からそのつもりでしたし」


「私、知らなかった」


「すまん冬花…戦力外通告だ」


「うぐっ…致し方なし!」


分かってもらえて良かった…さて


俺は持ってきていたエプロンに着替え

保冷剤と一緒にリュックに積めていた材料を取り出し



「何か使いたかったら使っていいからね?」


「ありがとうございます!」


一応、家から持って来てるから大丈夫だとは

思うが、ありがたい。


俺は処理をすませた鶏肉と玉葱を取り出し

フライパンで炒め、軽く焦げ目がついた所に

作ってペットボトルに入れていた割下を入れ煮込んで

火が通ったのを確認して解いた卵を二回に分けて

流し込み…ご飯をよそい…



「親子丼完成!…どうぞ。」


出来上がった親子丼を二人の前に運び


「スープ作ってくるの忘れてました…すみません」


「いやいや、充分だよ!…いただきます。」


「いただきます!」


「「うまい!うまい!うまい!」」



煉獄さんかな?


「いや、美味しいよ秋兎くん!」


「それは良かったです。」


「私の嫁が女子力高すぎるわ!」


「誰が嫁じゃい!」


「秋兎くんは親子丼が上手なのね!」


「て、照れるな」


「このままじゃ、パパも食べられちゃうわね🖤」


「いやぁん🖤」


「オエッ…」


冬花が口を押さえた…ごめんな冬花。


「兄妹丼って無いのかしら?」


「他人丼は聞いたことあるな。」


「兄妹丼…親子丼よりエロいわね!」


「確かにな!」


ダメだこの親子…早くなんとかしないと…


「お兄ちゃん…」


「どうした冬花?」


「私はお兄ちゃんのこと好きだけどそんな目で見てないからね?」



「安心しろ冬花…お前のことは愛しているが、風呂上がりに全裸でも問題ない。」



「それはそれで傷付く!」


女心は難しいなと思う何であった




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