動物園デート
のんびりとした休日
動物園に行くために電車に乗って移動してきた
俺達は動物園に入園し一息付いた所で
神川さんは今日も今日とて話し掛けてきた
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「動物園に来たって感じね!」
「そうだな!」
何か臭いとか騒々しさとかが
あぁ!動物園に来たって感じになる!
「ここの動物園はいつも入場するとオットセイが叫んでるわね!」
「結構離れてる筈なのにすごいよな!」
それぞれの動物園には違う出迎え声がある
ここはオットセイが爆音で叫んでる
「さて…白熊はルート的に最後の方だから…爬虫類館に行きましょうか?」
「そうだな!」
暗くて肌寒いけど好きだぞ爬虫類館!
そんなことを考えながら俺達は入館した…おや?
「あの神川さんや?」
「どうしたの秋兎くん?」
「何故に入館した途端、腕にしがみつくんで?」
「暗いし危ないじゃない?」
「まぁ、確かに?」
「あと…暗いから恥ずかしくないかなって」ボソッ
「何か言ったか?」
「転べば良いのに…」
「このまま転ぶと舞も転ぶぞ?」
「押し倒す形になるわね!」
「だ、だな。」
「私、押し倒した時に胸を鷲掴みにするシチュエーション好き」
「まぁ、確かにいいよな!」
やばい…ドキドキしてきた…爬虫類達を見て落ち着こう!
「ニシキヘビでか!?」
「確かに…これは毒なくても怖いわね…」
「巻き付かれたら大惨事になるな」
「調教したらいい感じに締め付けてくれたりしないかしら?」
「どうなんだろうな?」
「それが出来るなら快楽動物の仲間入りなのだけど…」
「快楽動物ってなに!?」
「安全に気持ちよく慣れる有難い動物達よ!」
「なるほど?」
「バター犬が代表的ね!」
「……理解した。」
したくなかったけど
理解してしまったんだから仕方がない
「爬虫類って本当に何か…怪獣っぽいわよね?」
「言いたいことは分かる」
「トカゲとかほぼ怪獣だもんね?」
「正直、はじめてコモドドラゴンを知ったときは日本に居なくて本当によかったと思ったよ。」
「毒じゃなくてバクテリアで殺すんでしょ?…まさに怪獣よね」
「だな…」
「あぁ~…怖くなってきたわー」
「ここぞとばかりに押し付けるな!?」
「これが爬虫類達の知らない温もりと柔らかさよ!」
「あ、ありがとう!?」
俺はドキドキと動物園でのテンションで
突っ込みを放棄した。
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