動物園

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話し掛けてきた。




「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「動物園って素敵よね?」


「カワイイ動物とかテンション上がるよな!」


「それはもちろんなのだけど…」


「ん?」


「秋兎くん、私を飼育しない?」


「しないよ!?」


「あら、断られたわ…」


「当たり前だろ!?」


何を言ってるんだ!?


「プロポーズだったのに…」


「最低のプロポーズだな!?」


一緒に住む=飼育は嫌だな!?


「ぐぬぬ…10分考えた渾身のプロポーズなのに!」


「なら、もっと熟考しよう!?」


一世一代短すぎるだろ!?


「そうね…なら後10年考えるわ」


「極端だな!?」


「大切なことだからね」


「まぁ、それはそうだな。」


俺から言いたいな…ってのは黙っておこう



「あ、動物園に戻すのだけど…」


「ん?どうした?」


「今度の土曜日、動物園行かない?」


「急だな、どうした?」


「いえね、白熊の赤ちゃんがその日から公開なのよ」


「なるほど、それで見に行きたいと?」


「ダメかしら?」


「全然?むしろ楽しみだ!」


「あら、よかったわ…じゃあ決まりね」


そう言って舞は嬉しそうにこっちを見た


カワイイなちくしょう!


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