百合

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話し掛けてきた。




「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「百合って素敵よね?」


「…花の?」


「ある意味!」


「まぁ、綺麗だよな?」


「そうね!」


「「……」」


しばらく画面を見つめた神川さんは

再起動して話し掛けてきた



「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「GLって素敵よね?」


「やっぱりそっちなんだな!?」


「当たり前でしょ?」


「当たり前ではない!」


「BLみたいなのこの前やったからこっちも降れなきゃ不平等だわ!」



「男女平等が仇になったな!?」


「私、正直あまり詳しくないのだけど…」


「そうなんだ意外だ」


「取り敢えず、リコリコ好きよが私!」


「いいアニメだけどね!?」


百合でいいのかな?

…いいよね?


「見てない人は是非見てね!」


「誰に向けての宣伝!?」


「話を戻すのだけど…」


「戻すのか…」


「強気な女の子が普段弱気なメガネ委員長に裏では攻め落とされるの良くない?」



「…正直好き」


「あら、性癖が合うわね?」


「趣味くらいにしてくれないかな!?」


「って訳で明日のお休み、冬花ちゃん借りるわよ?」


「今の流れだと不安だな!?」

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