舞からのプレゼント

のんびりとした休日

凛さんと冬花からのプレゼントに

喜んでいると神川さんは話し掛けてきた。



「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「プレゼント欲しい?」


「ここで、いらないって言ったらどうなる?」


「泣くわ」


「真顔で言うな!?…もちろん欲しいよ!」


「分かったわ…じゃあ…部屋行きましょうか?」


「「「!!?」」」


凛さんが固まり

冬花が吹き出し

俺は後ろに倒れた


「あら、どうしたの皆?」


「お前がへ、変なこと言うからだろ!?」


「いつものことでしょ?」


「そうだね!」


「…何よ行かないの部屋?」


「こ、ここじゃダメなのか?」


「…ここで脱げと?」


「また、脱ぎたがってる!?」


冬花が何か叫んだ…またって何だよ

彼女と妹の会話でなんでそんな話しになる?


「せっかくヒモ巻いてもらおうと思ったのに…」


「好きだなそれ!?」


「まぁ、それはまたの機会…股の機会にして…」


「何故言い直した?そして何故言い間違えた!?」


股の機会って何だよ!?


「百獣合体のことよ!」


「心を読むな!?」


「さて…はい、プレゼントよ?」


そう言って舞はあざといくらい可愛く笑いながら

プレゼントを差し出してきた



「開けてもいいか?」


「…うん」


すっかりしおらしくなりチラチラと見てくる舞を

かわいいなと思いながら箱を開けると…


「ブレスレットか?」


数珠みたいなブレスレットが入っていた

おお…カッコいい好き


「ありがとう舞…大切にするよ」


「それ、石が選べてね…私と秋兎くんの誕生石にしたのよ」


「なるほど…いいじゃないか…すごく嬉しいよ」


「「……」」


「凛さん、兄ちゃんがオスの顔してます。」


「我が娘はメスの顔してる…よし!」


何かゴニョゴニョ言った二人が急に立ち上がり



「「後はお若いお二人で…」」


と言って立ち去ろうとした


「お見合いか!」


「あらあら…ならシッポリズッポリしましょうか?」


「しないよ!?」


「ちっ…あ、そうだ…さっきの箱もう少しよく見てみて?」


「ん?……ん?」


言われた通り箱を見てみると底の紙かと思ったが

よく見るとメモ用紙で…


「エロいことしていい券?」


と、書かれていた… 

返事をニヤニヤしながら待っているので…


「これが無いとさせてくれないのか?」


と、意地悪に聞いてみた

すると券を俺から取り上げ



「そんなこと無いわ!」


と、勢いよく破り捨てた…

ちょっと惜しいことをしたと思った

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