凛さんと冬花からのプレゼント

のんびりとした食後

手巻き寿司おいしかったなと背伸びをしていると

今日も今日とて神川さんは話し掛けてきた




「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「エロかったわよ?」


「やかましいわ!」


俺が手巻き寿司食べるたびに嬉しそうな顔をしおって

からに!


「私のオカズフォルダがまた埋まったところで…」


オカズフォルダって何だよ…

またって何だよ!?


「プレゼントFOR YOU!」


「何か爆発しそうだな!?」


「誰がミスターサタンよ!」


「伝わった!」


「愛はたくさん積めたけど爆発はしないわよ!」


「ありがとう!?」


たくさん積めてくれたらしい愛をすこし楽しみに思いつつ

ワクワクしながら待っていると



「まずは私からだな!」


凛さんはそう言いながら鞄から箱を出し


「爆弾じゃなくてすまんな!」


「むしろありがとうございます!」


俺は箱を受け取り開けてみた


「時計?」


置くタイプの時計が入っていた


「いや~…若い子の趣味が分からなくてな…ベタですまん」


「いや、嬉しいですよ!」


凛さんは笑いながら


「同じ時を刻もうね🖤」


「ママに報告してくるわね?」


と言った舞を凛さんが必死に止める面白場面を

見ていると冬花が袖を引っ張ってきて


「に、兄ちゃん…これ」


冬花は顔を赤くしながら箱を出して


「開けていいか?」


「う、うん」


「腕時計か?…高かったろ?ありがとう」  


「大丈夫!バイト代あったし…あのね兄ちゃん」


冬花はそう言いながら抱きついてきて


「これからも同じ時を刻もうね🖤」


と、言った。

天然だとしたらなかなか恐ろしく育ったな

我が妹よ!

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