リレー
のんびりとした休み時間
今日も今日とてとなりの席の
神川さんは話し掛けてきた。
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「リレーって素敵よね?」
「花方競技だよな!」
「それはもちろんなのだけど…」
「ん?」
「棒を握って息を乱して次に繋いでいく何て素敵よね?」
「お前が言うとやっぱり卑猥だな!?」
「しかも棒持ってる手を激しく上下させちゃって…ナニがしないのよ!」
「勝ちたいんだよ!」
「生存競争に?」
「ちがう、リレーに!」
「順位を決めるの渋られる傾向にあるけど私は好きよ」
「そうなのか?」
「楽して勝ち取ったものじゃないのだから、皆頑張りました!皆一位!じゃ、一位になりたくて努力する人減ると思うのよ。」
「特別感と達成感は無いよな。」
「二位以降にだって価値はあるのだからそれを分からせプレイする方が先だと思わない?」
「いいこと言ってるのにプレイで台無しだよ!?」
「ふふ…どうやら私は四位みたいね。」
「どうしたいきなり?」
何かを思い付いた舞はこちらをドヤ顔で見てきて
「台無しだけにね!」
「……あぁ表彰台か!?」
分かりにくい!
「努力賞位は貰えるかしら?」
「残念賞をくれてやる!」
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