借り物競争
のんびりとした休み時間
今日も今日とてとなりの席の
神川さんは話し掛けてきた。
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「借り物競争って素敵よね?」
「結構恥ずかしいけど見てる分には楽しいよな!」
「それはもちろんなのだけど…」
「ん?」
「好きな人とかで当たった時に物みたいに扱われてドキドキするわよね?」
「もっと乙女な理由を期待してたぞ!?」
「『お前は俺の所有物だから』って学校全体どころか親御さんや地域の人にまで見られて…恥ずかしくて興奮するわ!」
「…俺以外とは行くなよ?」
「デュフッ」
「笑い声気持ち悪る!?」
「ストレートな罵倒ありがとう」
「俺以外の前ではやめとけよ…せっかくの人気が地に落ちるぞ?」
「この程度で落ちる人気なんて惜しくないわ。」
「お、言ってることはカッコいいが原因がカッコ悪いからプラマイゼロむしろマイだな。」
「それに…」
「ん?」
「私は秋兎くんの所有物だからレンタル不可よ。」
「大事にするよ」
「よろしくね。」
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