ゼリー

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話し掛けてきた。



「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「ゼリーって素敵よね?」


「何か分かんないけどたまに食べたくなるよな!」


「それはもちろんなのだけど…」


「ん?」


「最初は何をされても軟らかいくせに冷たくすると硬くなるなんて素敵よね?」



「…どうゆうことだ?」


「つまり、ゼリーは冷たくされると硬くなるドM野郎ってことよ!」



「冷たくってそっちとかけてるんだな!?」


まじで分からなかったぞ!?


「どれだけかき混ぜたり振ったりしてあげても硬くならないのに冷たくしてあげるだけでカチカチになっちゃって…ふぅ」



「ふぅ…じゃねぇよ!?」



「私の師匠と言っても過言では無いわ!」


「お前はそれでいいのか!?」


「ゼリーって薬飲むときにも使うわよね?」


「いきなり変わったな…まぁ確かにあるな薬用のゼリー」


おくすり飲めたねとかな。


「苦いのをごっくんするのにも使えるのね」


「お薬な?」


「やだ…こんなの飲み込めない…みたいな人も大丈夫なわけね?」



「そうだな。」


「今度、冬花ちゃんが薬を飲むときにやっていい?」


「やってもいいが、苦い思いをすることになるぞ?」


「苦くしないためのものなのに?」


「アイツは薬嫌いだからな。」


風邪を引いても自力で治そうとするし


「でも、苦いのを頑張って飲んでくれるのはそれはそれで興奮するわね?」



「同意を求めるな!?」


妹で変な妄想させるな!


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