カボチャ

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話し掛けてきた。



「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「カボチャって素敵よね?」


「煮物おいしいよな!」


「それはもちろんなのだけど…」


「ん?」


「最初は何も寄せ付けない位お堅いのに、時間をかけてあげると甘くて軟らかくなって素敵よね?」



「言い方は気になるが…普通だ!」


パターン白!変態性はなし!


「擬人化したら絶対エロいわよね?」


「いつも通りだった!」


「絶対、巨乳のお姉さまキャラよね?」


「同意を求めるな!?」


「あら、秋兎くんは尻派?」


「俺はうなじ派だ!」


いや、俺何を言ってるんだ!?


「し、知らなかったわ…次から気を付けるわ」


「気を付けなくていいよ!?」


「それはそうとカボチャの擬人化なのだけど」


「お、おう?」


続けるんだな…掛かってこい!


「ちっちゃいカボチャあるじゃない?栗カボチャだったかしら?」



「あぁ…ソフトボールよりすこし大きいやつな?…それがどうかしたのか?」



「あれは間違いなく巨乳ツンデレ年下幼馴染みよね!」


「わお!属性のデパートだな!?」


「多分、攻略難易度高めよねカボチャ姉妹」


「姉妹なんだ!?」


「でも、一回デレたらずっとデレデレなのよ!」


「熱く語るな!?」


「煮なきゃ軟らかくならないから熱くもなるわよ!」


「なる…ほどな?」


一瞬納得しかけたが、よく考えるとうまくも何とも

なかった!



「どうしたの秋兎くん考え込んじゃって…あ、もしかして」


そう言って舞はこちらを見ながらすごく得意気な

顔をして


「考えが煮詰まっちゃったかしら?カボチャだけに」


と、ドヤ顔で打ち込んできた。


無視した。


「あ、カボチャだけに冷めてても美味しいわ!」


「二段構えはずるくないか!?」

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